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【読書記録】新アラビア夜話

2024年258冊目。

『宝島』、『ジーキル博士とハイド氏』などのスティーヴンスンの作品。ボヘミアの王子フロリゼルを中心とした連作短編集です。

大きく分けて「自殺クラブ」と「ラージャのダイヤモンド」の二部に分かれていますが、どちらも甲乙付け難く優れた短編集だと思いました。

「自殺クラブ」は怪しげな会合を舞台にしたフロリゼル王子の冒険譚ですが、フロリゼル王子が直接冒険するのは全体を通しても「クリームタルトを持った若者の話」だけなので、そのひととなりを説明するのにいいお話しだと思いました。

「ラージャのダイヤモンド」はダイヤモンドをめぐるお話しですが、フロリゼル王子もダイヤの誘惑に負けそうになる点は王子も人間であることがわかって面白かったです。

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