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【読書記録】かるいお姫さま

2024年81冊目。

「かるいお姫さま」と「昼の少年と夜の少女」を収録。「かるいお姫さま」は『黄金の鍵』で読みましたが訳者が別なので別物ですね。

吉田訳はである調で、脇訳がですます調なので読み口が全然違いました。どちらかと言えば吉田訳の方が読みやすかったです。挿絵はどちらも訳者に合っていてよかったです。

「昼の少年と夜の少女」も面白かったです。人狼ものとしても読めます。ワトーがなにをしたかったのかイマイチわからなかったのですが、ワトーが狼に変身する場面は伝統的な作法に則っていてよかったです。

ニュクテリスの最後のセリフは死を予想させますが、より素晴らしい世界が待っているというのは『カーディとお姫さまの物語』や『北風のうしろの国』の物悲しい最後に比べると希望が持てていいなと思いました。

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