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【読書記録】ぼくたちのリメイク3 共通ルート終了のお知らせ
2021年173冊目。
昨日に引き続いて3巻目です。
読んでいて非常に辛い巻でした。作業の属人化(ある作業が特定の人しかできない状態のこと)は制作の場では忌避されるべきものでありますが、唯一無二を目指すべきクリエイターとは兎角相性が悪いんですよね。
恭也はゲームの完成を目指すあまり、クリエイターたちの提案やこだわりを蔑ろにしてしまいました。特にシノアキに対しては恭也の提示した選択肢をシノアキに選ばせることをしています。本人も言っている通り、納得してそうなったというよりその選択を選ばざるを得ないところに追い込んだというべきでしょう。
かくして貫之のために始めたゲーム作成は悲惨な結末を迎え、恭也はまたしても失敗してしまうことになりました。そして物語は予想もしなかった展開を迎えます。
一気に不穏な様相になった本作ですが、今後どうなってしまうのでしょうか(まさかのループもの? それともまだ挽回可能? )。続きが非常に気になるのですが、ちょっと本巻で疲れてしまったので、明日の更新は別の作品となります。