【読書記録】ウィザーズ・ブレインⅥ 再会の天地 上中下
2023年23〜25冊目。
作者曰くここからがウィザーズ・ブレイン本編とのこと。
舞台はシティ・ニューデリー。限界を迎えたマザーコアに対して交換推進派と反対派に分かれた派閥争いが描かれます。
錬とフィアは成り行きでマザーコア推進派に協力することになります。
シティ神戸の件からして錬たちがマザーコアを受け入れているわけではありませんが、シティなしで生きていけない人類の現状も認識しており、どちらも傷つけたくない錬は苦悩することになります。
結果として神戸では多くの人命が失われましたし、煮え切らない態度はサクラから惰弱とされてしまいます。
錬たちは流されるだけで悩まなかったわけではなく、逆に安易に答えを出さずに悩み続けるのはこの厳しい世界で貴重だと思いました。
多くの人命がなくなったことの苦しみを忘れてはいけないんだというフィアの言葉が重いです。だったらフィアはいつ幸せになれるのでしょうか。
私はフィアにも心から笑える日が来ることを願っています。