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【読書記録】死霊の恋/化身 ゴーティエ恋愛奇譚集

2024年58冊目。

今回の光文社古典新訳文庫の吸血鬼三部作の中では一番古い作品。既訳はいくつもあり、私が読んだのは芥川龍之介訳、岡本綺堂訳、澁澤龍彦・青柳瑞穂訳。芥川龍之介と岡本綺堂という文豪が訳しているのが特徴ですね。

注釈がとても多く、初めて知った固有名詞も多かったです。当時よく知られていた芸術家の名前が多く出てきていて、読んでいた人にはリアリティが感じられたのではないでしょうか。

クラリモンドは聖水で土に帰りますが、ドラキュラ以前にキリスト教が苦手な描写がすでに存在しているのが面白いです。

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