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【読書記録】白鳥異伝 上下
2024年166、167冊目。
勾玉シリーズの第二作です。天照や月読の時代からずっと下ってヤマトタケルがモチーフになっています。
調べて知ったのですが、本当にヤマトタケルの別名も小碓命、倭男具那命と言うんですね。遠子は弟橘媛にあたるのでしょうか。
遠子のキャラが魅力的でした。深い絆で結ばれていながら、小惧那へ復讐を誓うその心情は複雑です。自身の感情に振り回されながら、それでも小惧那のためにひたむきに進み続ける姿がよかったです。
ヤマトタケルの剣といえば草薙の剣ですが、本作に出てくるのは前作から引き続きカグツチを切った十拳の剣という認識でよかったでしょうか。前作で輝と闇の和解があったにも関わらずいまだに呪われた力を維持しているのは厄介ですね。