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【読書記録】怖ガラセ屋サン
2024年263冊目。
澤村伊智が得意とするホラーとミステリを融合したような連続短編集です。
結局生きている人間が一番怖いという意見に対する議論や怖いとは何かというお話しを挟むものの、オチとしては登場人物の過去の悪事を暴露するのが基本構成になっています。怖ガラセ屋の正体は不明ですが、依頼を受けて活動するあたりミステリの探偵の役割も担っています。
個人的には、生きている人間が一番怖いというのは、想像のしやすさによっているのではないかと考えています。呪いのビデオを見ると7日後に死亡する状況を想像するよりも、強盗に襲われる状況を想像する方が簡単だからです。
たくさんフィクションを読んで、怖さを味わえるようになると意見も変わってくるのではないでしょうか。