【読書記録】政談
2023年12冊目。
江戸時代の儒者、荻生徂徠が時の将軍徳川吉宗に送った政策論です。
骨子としては、人の移動を制限し、戸籍管理をきちんとして個人の素性を把握せよといったところでしょうか。
江戸の長屋のように隣に住んでいる人が誰かわからない状態ではなく、先祖代々の付き合いがあれば悪さはしないものだということですが、村社会でも諍いは起こるものですし、そううまくはいかないだろうなと思います。
あとやっぱり出てくるのが贅沢を慎み倹約に勤めよということ。
個人の家計ならまだしも国家レベルなら人口を増やすとか収入を増やす方向の方がいいと思うのですが、それだけ当時の幕府の無駄遣いが多かったということなのでしょうか。
この前『国富論』も読みましたが東西で思想が全然違うと面白いですね。
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