【読書記録】とらすの子
2024年230冊目。
最近和製ホラー小説が人気ですが、そんな新時代ホラー作家の一人の芦花公園が創元推理文庫に登場です。芦花公園作品は異形コレクションなどで短編を読んだことがありますが、長編は初読みとなります。
イメージ的には映画『オーメン』のダミアンに近い感じでしょうか。短剣で息子を殺すように言われるシーンなど、設定が似ているように思われました。
最後の最後にすべてひっくり返す系のオチは賛否あるかと思いますが私は苦手です。伏線回収とも言いがたい無理な急展開は読み手としては負担に感じます。
カクヨムで後日談が公開されており、そちらも読みました。登場する拝み屋は他のシリーズの登場人物のようで詳細はよくわかりません。本編のラストに対して一矢報いる形になるのでしょうか。こちらも芦花公園ワールドとして読む場合ととらすの子単体で読む場合とで評価が変わってくると思います。