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【読書記録】狐花 葉不見冥府路行

2024年157冊目。

歌舞伎化を前提に書き下ろされた作品。『了巷説百物語』にも登場する中禪寺がメインとなる作品です。

京極夏彦を読んでいると感覚が麻痺するのか中編かなと思ってしまいますが、普通に長編のページ数があります。歌舞伎化が一場面が短く読みやすいです。

中禪寺が主人公ですが、憑き物落としは中途半端に終わってしまいます。ラストは逆に幽霊を憑けている印象です。百鬼夜行シリーズとは違うということですね。

洲齊の出生が一つの核になっていました。元々はドラマ版のキャラクターですが、ここまで正史に組み込まれるとは驚きです。

洲齊と輔、秋彦に血縁関係はあるのでしょうか。秋彦は恐山の生まれという描写があった気がするのでこの一族は血縁が薄いように感じます。

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