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【読書記録】半七捕物帳2

2024年135冊目。

「津の国屋」や「向島の寮」といった怪談仕立ての作品がやはり好みです。とくに「向島の寮」は事件はすっかり解けても、最後に怪異の不思議がほんのり残るのが素晴らしいと思います。ミステリ作品としては邪道なのかもしれませんが、私は怪奇小説のファンなので。

どの作品も安定して面白いのがすごいと思います。

捜査の過程で偶然に頼る場面も多く、ミステリとして最近の作品と比べると弱い部分もあると思うのですが、江戸の風俗の描写の詳細さや、語り口の巧みさなど読みやすく、どの作品もおすすめできます。一話あたりの文量もそれほど多くないのもいいですね。

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