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【読書記録】RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
2025年23冊目。
本編終了後の番外編の短編集です。アニメ化の際の書き下ろし短編や、本編終了後を書いた書き下ろし短編が収録されています。
注目は表題作です。本編終了直後の完全な続編で、真響を主役にしつつ、泉水子たちのその後が描かれています。
本編でキスまでしたのに付き合っている風でもなく、いつも通りの二人に呆れるやら安心するやらといった感じです。深行は父親があんななので恋愛に抵抗感でもあるのでしょうか。
学園で真澄を動きやすくするのが泉水子の結界なら、暴走しそうになる真澄を鎮めるのも泉水子の結界ということで、泉水子が場を支配しているように見えます。本編最終巻でも無自覚でやっているところがありましたが、本巻ではだいぶ意識的にできるようになっているようです。深行とタッグで結界を張っていたりと成長が感じられました。
真響と祖父が和解できてよかったと思います。たぶん母親とはまだ和解できそうにないですし、一族が全部納得してくれるわけではないのでしょうが、祖父が味方につくことで少しずつでも改善されていくといいなと思いました。