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詩(ポエム)

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記事一覧

老眼

老眼

老眼が急速に進行中
それはウサイン・セント・レオ・ボルトの脚力を思わせた
黄ばんだベッドライト
眼鏡の忘却
複眼への憧れ
あるいは
サニーサイドアップからオーバーミディアムへの変遷

四畳半の悪魔祓い

四畳半の悪魔祓い

掛け違えたか 履き違えたか
人生は制服じゃないから
決まった風には着こなせない
むっつりスケベの君が言う
ええカッコしいの例え下手
村上春樹にゃなれないね

安いワイン飲んで
リベラル気取って
歴史に落書きでもする気かな
だけど 取り敢えず
内閣を全員小舟にぶち込んで
インド洋に沈める時には手を貸すぜ

人工衛星 宇宙船
ペペロンチーノ ナポリタン
並べ立てても意味はない
だからそんな種類はいらな

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高嶺のインスパイア

高嶺のインスパイア

あっはぁー もうあかん
私は右手の力だけで今生きている
自分にとって幸せとは何か
さっき食べた中華料理の味が口の中でまだする
最後の晩餐は 王将
王手かかって 再见

何故こんな事に
落下した私は何とか右手で出っ張りを掴んでぶら下がり中
この指を離したら 地面に直撃
助からない高さ 助からない人通り
幼かった頃の記憶 可愛かった頃の私
愛されてたり 愛したりした事は
全部無駄

右手がツラい 今こ

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無料の季節

無料の季節

水道水を飲む 無料では無い
定食を食う 無料では無い
朝起きる家 無料では無い
夜眠る家 無料では無い
移動する乗り物 やはり無料ではない
今夜飲む酒 そらあ無料では無いし
携帯電話 勿論無料では無いよ
手に持っている週刊誌も 当然無料では無いだろ
そうか 何もかも無料では無いのか

教会の鐘が鳴る
ツバメが巣から飛び去り
南の島へ旅立った
木になった柿をひと房もいで
食べる私は裸足で駆けてゆく

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天竺100円

天竺100円

100円玉を握りしめさまよう
世の中があまりにも辛いので
魂を現実逃避させます
彼方へ
彼岸 最果て
メキシコの夜
ジャッカルの憂鬱
セントルイスの丸椅子
夢枕に立つ夕飯の太刀魚
メガネが割れたメガネザル
二の腕の中を走りまわる子供たち
傷口が全て人の顔に見える
野生の瓶に流れる血
異議申し立てするマッドパパブーン
愉快な産毛に不快な縮毛

人間は野生に帰ることが出来るのか
諦めと虚無の狭間で 束

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数と飯

数と飯

1 飯を想う
2 飯を乞う
5 飯を頬張り
10 飯に言う

「いただきます」には夢があります
そして 数には限りがあります
足りないところは 略奪、強奪、窃盗
などご検討の程を
理性は苦楽 天性は音楽
メルギブソンは何ギブソン
メル友 
メルヘン
メルカリ
ではないだろう
メルカリとはそもそも どういう意味なのか

わからない わからない
判らない か 解らない
か 分からない

ある日 町にク

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疫病の頃

疫病の頃

夢は起きて直ぐ 忘れないように
頭を動かさずに書き留めるものだ

いつ迄も夢を見てたら遅刻するよ
早く支度して家を出る
しかしなんと外では疫病が蔓延
駅にも疫病 店にも疫病
目に見えへんもんに
おびえくさって 肝試しか
ビルを墓に見立てる滑稽も
結構なお手前で
茶碗をまわす手は洗ったのか洗っていないのか
いまはそれが問題だ

山は動かない
花も動かない
でも花は花を介して
タネを宿してまた花になり

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コロナちゃん

コロナちゃん

すっぱいのが好き
あまいのが好き
辛いのが好き
苦いのは苦手

ぬいぐるみが好き
恐竜はきらい
虫は好き
やさいも好き
肉よりは魚がすき
鯖よりは鯛が好き

雨の日は少し憂鬱で
晴れの日は明日の心配に余念がない

いつだってひとりのようでいて
つながったり離れたり
おうちはどこなの
帰る場所をさがして旅をしているの
生きるために少しだけいさせて
あなたからあなたへ
わたしからわたしへ

花の蜜を吸

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