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京繍を次世代へ
「自分の刺繍だけでなく、すべての伝統産業は今とても大変。京繍の若手である自分がインタビューに出ることで、伝えたいことがある。」
京繍伝統工芸士の安部敦子様。
お母様が急逝され、30才で家業を引き継ぐ。
お母様の元で、技術を学び長年の経験を重ねる経験を持てなかったご苦労を、安部様は一言もインタビューで語ることはなかった。スクリーンから伝わってきたのは、常にこちらに心配りをして下さるあたたかいお人柄と謙虚な姿勢。
組合の中の先生は、もっともっと豊富に技術もしておられるので、もう私なんか「ええ?先生これどうやってやったらいいの、教えて。」と言ったら、本当に皆さんね、惜し気もなく教えて下さるので。やっぱり自分の器をもっともっとやはり大きくしないといっぱい注いでもらっても小さい器だったら溢れてしまうので、やっぱり自分の器を大きくするためにはもっともっと勉強していかないといけないなと思ってます。
YouTube用映像は10分にまとめた。テンポ良く、分かりやすく、知らない方でも興味を持って頂けるよう写真を沢山使い、安部様が一番伝えたい思いを大切に仕上げた。こちらの映像を私のチャンネルで上げて、大きく何かが動くことはないかもしれないけれど、
見て下さった方の心のどこかに触れて、ご自身の経験に重ね合わせたり、何か感じて頂けることがございましたら本望です。
そしてその想いを、またどなたかに伝えて頂けると嬉しいです。
モノを売らずに、職人さんを応援する方法。
職人さんの想いを伝えるということ。
「職人さんインタビュー」
取材日 2020/01/27
伝統工芸士 安部敦子様
http://kyo-nui.com/
安部様🍀インスタグラム
京都刺繍協同組合所属
□インタビュー概要
0分03秒~
お仕事のきっかけを教えて下さい
0分29秒~
京繍について教えて下さい
0分58秒〜
刺繍糸について
糸巻きのご紹介
☆100年前のものと50年前のもの
01分36秒〜
作品をお見せします(工房レポート)
☆お祖母様の京繍の帯(大正時代)
02分42秒〜
お母様からの言葉
03分14秒〜
伝統について
04分02秒〜
次世代への継承
伝統工芸士の役割とは
04分30秒〜
納骨袋 お母様の死をきっかけに
05分55秒〜
納骨袋にまつわるお話
07分00秒〜
絹にこだわる理由
お蚕さんについて
08分18秒〜
伝統産業の可能性
自給自足の大切さ
10分08秒〜
安部様の今後の抱負
エンディング
合計10分42秒
以下、伝統工芸青山スクエア様より
https://kougeihin.jp/
【伝統的工芸品 京繍】京繍は、平安京が造られた時、刺繍をするための職人をかかえる織部司(おりべのつかさ)という部門が置かれたのが始まりとされています。江戸時代中期に、宮崎友禅斉が友禅染めを完成させるまで、刺繍は、鹿の子絞、摺(す)り箔とともに布地を加飾するための重要な方法でした。特に、経済力を持つようになった町人たちによって作り出された、「寛文文様」と呼ばれる新しいデザインの表現の中で、刺繍は重要な役割を果たしました。奈良県の興福院に伝わる掛袱紗(かけふさ)は、格調高い江戸中期の作品を代表するものと言えます。