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小説挑戦

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オリジナル小説置き場です。
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記事一覧

「紅葉から」本文781字 ~シロクマ文芸部~

「紅葉から 秋雨がしたたり落ちるとき それはオーナメントとして より輝く瞬間でした」 電話…

【それでも地球は曲がってる】【毎週ショートショートnote】全557字

水星さん「私、G きついわ」 地球さん「そうだね。僕も割ときつい」 木星さん「僕は体が大き…

雨ときどき彼 (474字)

雨の降るなか、バスは大学に向かって 走っていた。 静海は バスの振動を感じながら窓の外を …

紙袋収集家夫妻 ~秋ピリカグランプリ2024に応募します~

信一は 妻、妙子の作った目玉焼きを食べながら 「和菓子系は手軽に楽しめていいね」と 妙子に…

『違えど』~新生活20字小説~

違えど、信じたいことは大体同じと信じる。 つる かく #新生活20字小説

『渡すなら』 ~新生活20字小説~

この苦しみを、ホットミルクにして渡した。 ☆彡 真夜中の投稿、失礼いたします。 シロクマ…

小説『 冬の色 』~シロクマ文芸部~ (811字)

冬の色は、 青い風とも想われて、 宗太(そうた)の脳の 真ん中でない所をよぎった。 喫茶店にてマスターと二人きり。 狭い店内から窓越しに外を見やると、 夕方の通行人が行き交う。 初めて入った店で、 ぼーっと外を眺めて黙っていた。 セキセイインコの声が時折聞こえる。 マスターによると、 子の鳥か、卵かを暖めているらしい。 棚の上段に鳥かごは在って、 宗太の座るカウンター席からは見えない。 色いろな物が置いてあるけれど、 ひと通り店内を見終えて、 視線は外へ向けられ落ち

『駿馬のソフィ(1814字)』~シロクマ文芸部、お題「書く時間」~

「書く時間は体調に左右されます。 多少の不調でも書くのですが、 むしろその方が、 なぜか落…

『消えた鍵』(242字) ~シロクマ文芸部~

消えた鍵とは容赦の無い感じがする 突然居なくなるんだもの 消えた鍵の思いとはいかばかりだ…

『私の日』(801字)シロクマ文芸部

私の日 第五章 英子「だからって、していいことと悪いことがあるでしょ!」 浩二「でも、裕…

『街クジラのスタンプラリー(1791字)』シロクマ文芸部

街クジラスタンプ『C』はこちら→ 海江(うみえ)は、 小さめの木板に書かれた標識に従って、…

『海砂糖』

海砂糖は、 誰が付けた言葉かは知らないけれど、 ある海岸から見た海の景色を 言うのだった。 …

140字小説『まっすぐな目』

玄関先で目が合う。 鋭い目は、きっと野良猫であった。 互いにじっとしている。 そんな時、…

(140字小説)『絵の流行』

「流行は長いスパンなんです。 萎んでゆくのもゆっくりなんです。」 ’ 額縁屋 ’ の主人はそう話した。 額装の作業中、 主人はしゃべり続けた。 プロの画家も、 繊細な心を持つ者が多いらしく。 人気があっても遅筆で、 注文を捌き切れず、 画商との取引を断念して 筆を折る者もいるそうだ。 悲しいこと、と。 (おわりです) 久しぶりに、 140字小説を書きたくなりました。 真夜中に失礼いたします。 つる です。 コーヒーも飲んでしまったせいか、 今夜は眠れなくて、