140字小説『まっすぐな目』
玄関先で目が合う。
鋭い目は、きっと野良猫であった。
互いにじっとしている。
そんな時、決まって
昔の記憶を呼び起こす。
子供の頃は、人見知りだった。
或る子が私を見つめる。
まるで裸にされたような気になり、
まっすぐな目が怖かったものだ。
野良猫は私を見知ったであろうか、
その場を去ったのだった。
(おわりです、140字)
☆
おはようございます。
お世話になっております。つる です。
猫は、飼い猫も野良猫も
好きなのですが、
特に野良さんの厳しい目つきが好きです。
つる かく🐈
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