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第5話 その場を満たすために金

 先日、銀行口座のアプリから前月の支出についての通知が届いた。今は自分が設定しなくても自動でジャンルごとに管理してくれるようだが、今までまともに分析した事がない。1ヶ月の支出ではなく1日の支出と残高が私にとって重要なのだ。

 そもそも自分が何にお金を使っているかなんて感覚でわかる。まず断トツで外食。例えばカフェに行ったとしてコーヒー1杯では絶対に終わらない。最低限スイーツは注文するし、もしそこの店がランチやワインなども提供していればフルコースは確実だ。圧倒的食にかけているその反面、お金を使わない物の中に洋服がある。オシャレに興味がないわけじゃない、むしろオシャレな方だと思う。だが持っている服は両親のお下がりや、セカンドハンドで買った古着が8割。一番高い洋服の買い物は15000円くらいの冬用のコートだ。アクセサリーや化粧にもお金をかけない。形が可愛ければ、色がつけば、肌色のクリームで隠せれば、その役目を果たしてくれればなんでもいいのだ。

 ただ今回初めてじっくり先月の残高の内容を見て、気がついた事がある。どうやら私はその場の欲を満たすことにお金を使うみたいだ。友人と飲んで話しが弾めばお金など気にしない、辛ければタクシーで帰ることでさえ迷わない。洋服やアクセサリーを買っても、身につけてその後を行動したいのでよくタグを切ってもらった事を思い出した。「自分がこうしたい」を瞬時に解決したいようだ。なるほど、だからオンラインでの買い物に抵抗があるのか。食はその場を満たしてくれる代表だが、洋服は一度帰らないと満たしてくれない。電車賃の£2と£3の差は感じるが、タクシーの£10には抵抗を感じない。もっとありそうなので、少し探ってみることにした。

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