常守

2020.5.1付で脱環。Twitter/ tsunemori0883 「環境」についてのご相談はDMへどうぞ。

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マルチ商法紛い(環境、チーム、事業化集団)に洗脳されていた話

常守と申します。 私は以前、「環境」や「チーム」と呼ばれる組織に所属していました。この組織は、以前は「モデーアジャパン合同会社」というネットワークビジネスを行う会社の「ワンダーランド」というひとつのチームだったのですが、現在はモデーアジャパンとの関係はなく、独自にマルチ商法紛いのビジネスを行っている集団です。 このnoteでは、私が「環境」に所属するまでの経緯や「環境」の仕組み、どこに洗脳ポイントがあるのかという考察を記述していきます。 なお、「環境」の構成員は、インタ

    • 「環境」「チーム」考察編⑥

      ※トップ記事はこちら ※前の記事 簡単に勧誘の流れをまとめると「自分の人生への不安を煽る⇒一般的な価値観と異なる価値観を提示する⇒その価値観に従えば豊かになると仄めかす⇒師匠の言うことを聞くことが大事だと認識させる」となりますが、これはまさに既存の社会秩序への不安を煽り、特定の人物への帰依を要求する新興宗教と同じ理屈です。ここまでスムーズに誘導される人は、他人の話を真に受けやすいので、自責論・接触禁止・厳しい生活といった価値観を受け入れ、自ら思考力を削ってしまい、洗脳にかか

      • 「環境」「チーム」考察編⑤

        ※トップ記事はこちら ※前の記事 「環境」は、メンバーに「月15万円の自己投資」をさせることが目的なのですが、「起業のための自己投資」であると刷り込むために、先の4つの記事で言及したような仕組みを作り上げています。ここでは、なぜ「起業のために師匠のお店で毎月15万円支払わないといけない」という(謎の)理論をメンバーが信じてしまうのか、という点について考察します。 勧誘の段階では、まず所属している会社への不満を巧妙に汲み取り、社会・人生に対する不安にすり替えます。自己顕示欲

        • 「環境」「チーム」考察編④

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 「環境」に入って数ヶ月経ち、収支を整えられる(=月15万円捻出できる)ようになると、自己投資のシステムの説明があります。 まず、師匠が出店している店舗に会員登録します。この会員登録により、店舗から購入する製品には全て10%のポイントが還元されます。次に、毎月店舗で商品を購入した額に応じて会員ステージが決まります。初めは何の特典もないレギュラー会員ですが、月に75,000円以上購入するとシルバー会員、150,000円以上購入するとゴールド会

        • 固定された記事

        マルチ商法紛い(環境、チーム、事業化集団)に洗脳されていた話

          「環境」「チーム」考察編③

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 「環境」ではとにかく「弟子入りを増やして系列を増やす」ことに主眼が置かれており、セミナーで表彰されるのも系列を増やしたメンバーでした。セミナー前後に師匠や系列を増やしたメンバーのもとに向かい、どうしたら紹介の流れに乗っている友達を弟子入りまで持っていけるか、ということを皆が質問する時間もありました。ただ、勧誘活動の進捗がなく紹介の流れに乗っていないメンバーは、質問こそしますが具体性に欠け、あまり有効なアドバイスは貰えていない印象でした。弟子

          「環境」「チーム」考察編③

          「環境」「チーム」考察編②

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 毎週末にはセミナーがあり、メンバーはフルで参加することが強く推奨されます。例えばセミナーの為に、冠婚葬祭を欠席したことなどが、武勇伝として語られます。同じく土日の出張なども断るようアドバイスされます。内容は、講義部分はほぼ同じで、他には優秀者(弟子入り達成者)の表彰やコミュニケーションのトレーニングが行われます。講義の内容はほぼ変わらないのですが、「いずれ事業を立ち上げたら自分のチームに講義をするから、盛り上げ方や間の取り方も含めてフルコピ

          「環境」「チーム」考察編②

          「環境」「チーム」考察編①

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 ここからは、「環境」の仕組みと、どのようにメンバーに違和感なく月15万円の支出を誘導していくのか、という点の考察を進めます。これまでに投稿した文章と被る点もありますが、ご了承ください。 まず組織の名称についてですが、「環境」や「チーム」などと呼称されることが多いです。現在のところ、師匠やその師匠筋にあたる方との繋がり以外は(後述プロジェクトや、共同のセミナーを除いて)制限される方向にあり、組織の全体を示す明確な呼称はない、というのが実情で

          「環境」「チーム」考察編①

          「環境」「チーム」脱退編③

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 「環境」からの脱退を師匠に認められた後、Aがどうしても最後に話したいというので、五反田の喫茶店で再度話しました。そこは奇しくも、私が始めてA、Bと語り合った喫茶店と同じ店でした。 Aには師匠以上に恩義を感じていました。というのも、当時やる気のないどこにでもいる会社員だった自分を誘ってくれ、人見知りが解消した、という点では、この3か月も悪いものではないな、と思っていたからです。自己投資をさせることが目的であると分かっていても、「本気でビジネ

          「環境」「チーム」脱退編③

          「環境」「チーム」脱退編②

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 師匠、紹介者A、シェアハウスしているメンバーには事情を話さなければなりません。脱退者の経験談の中には、夜逃げ同然にシェアハウスを抜け出してばっくれたというものもありましたが、シェアハウス問題を解決するためには、師匠の協力が不可欠であったこと(シェアハウスするメンバーの差配も師匠の仕事でした)、そして何より、周到な勧誘の結果とはいえ自分から弟子入りを志願した責任として、筋を通したいという思いがありました。 師匠やAの目的が、自己投資という名

          「環境」「チーム」脱退編②

          「環境」「チーム」脱退編①

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 「自己投資」の説明を受け、「環境」の考える起業への道がどういうものかということや、前述のような疑問は概ね解消しました。ただ、消えなかった疑問もあり、そのために私は迷いを感じるようになりました。 私は以前、集団投資を装ったポンジスキームに騙されて被害を受けたことがあるのですが、「〜系〜人」という言い方や、会員のランク制度、「紹介者への還元」といった謳い文句が、ポンジスキームのそれと似ていました。もちろん実際の商品があり、その購入代金と引き換

          「環境」「チーム」脱退編①

          「環境」「チーム」活動編③

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 事業参入の話に入る前に、師匠から改めて、この「環境」がいかに素晴らしい組織か、ということの説明がありました。曰く、起業家に直接弟子入りできて、講師料などほぼ無いような相場でセミナーを受けられ、弟子たちのビジネスパートナー探しに本気で協力してくれる師匠がこれだけいる組織は他にない、と。しかも、これから説明する、事業参入にあたって理解が必要な「自己投資」のシステムも、お世話になった師匠への恩返しに留まらず、仕入先との関係構築、自分が将来起業して

          「環境」「チーム」活動編③

          「環境」「チーム」活動編②

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 前述のような支出がある一方で、「起業のためにはある程度(月々15万)の自己投資が必要になる」と常々セミナーで教わります。自己投資とは自己啓発本やビジネス本を読んだり、人と会うのにかかる諸費用のことかと考えていましたが、師匠からは「違う。とにかくまずは自己投資できるだけの資金を捻出できるよう、支出を減らしてみよう。自分の収支もきちんと管理できない人間に、会社の収支は管理できないよ」と言われ、AやBと相談しつつ月々の収支を整えていました。 と

          「環境」「チーム」活動編②

          「環境」「チーム」活動編①

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 「基礎トレ」を受け終わると、晴れて「環境」の一員としての仕事が始まります。各人が自分のチームを作り起業することを目指しているので、基本的には新しい友達を作る活動や、会社や大学時代の友人に会って、将来や自分のキャリアについて悩んでいないか聞き出す、という作業が殆どでした。 「環境」のメンバーについて行き、コンパに参加したり、ナンパしたり…。大崎周辺に住んでいるメンバーが多かったので、主な活動地域は渋谷や恵比寿、新橋でした。男女問わず、新しい

          「環境」「チーム」活動編①

          「環境」「チーム」勧誘編③

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 師匠への弟子入りが決まった後、五反田の喫茶店でBから「環境」についての説明がありました。師匠にも、もともと学んだ師匠がいるように、上を辿れば構成員は総勢1万人ほどであること、「環境」内の多くの起業家が立ち上げた企業は、上場企業含む様々な企業と協働でプロジェクトが行われるなどの取引関係があること、全体会議には著名な経営者や芸能人も参加するほど勢いのある組織であること、が説明されました。 そして、「環境」の構成員となる条件として、組織内の勧誘

          「環境」「チーム」勧誘編③

          「環境」「チーム」勧誘編②

          ※トップ記事はこちら ※前の記事 A、Bの2人と五反田で会った翌日、Aから「今度、俺の師匠が夜の時間空いてるらしいから、一緒に会ってみない?」と連絡が来ました。起業家に会ったことのない私は、社会人飲み会から凄い繋がりができたという高揚感から、これもすぐに了承し、「師匠」のオフィスがある大崎のタワーマンションに行くことにしたのでした。 師匠は自信に満ちた態度で、起業に至るまでの自分の経緯を面白おかしく教えてくれました。師匠もまた、起業家に弟子入りして経験を積み、ついに昨年起

          「環境」「チーム」勧誘編②

          「環境」「チーム」勧誘編①

          ※トップ記事はこちら 私が「環境」の構成員と最初に関わりを持ったのは、新宿のとある社会人飲み会でした。私は大学時代の友達(「環境」の構成員ではありません)に誘われ、勤めていた会社の閉鎖的な人間関係に疲弊していたこともあり、参加を承諾しました。 元来人見知りながら、「もっと交友関係を広げたい」という希望を持っていた私にとってこのようなイベントは大変有難かったです。ただ、幹事がそれぞれ友達を呼ぶシステムのため、ほぼ初対面の人が多数集まる飲み会ということで、私はコミュニケーショ

          「環境」「チーム」勧誘編①