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キリンジの「愛のコーダ」は凄まじい曲だった。
ご存知キリンジの名曲 「愛のコーダ」です。 ずっと前から知ってはいましたが、 最近この曲の良さに気づいたので弾いてみました。 まずはお聴き下さい。 いわゆるPOPSとは違う方法論で作曲されているので 分数コードが、これでもかと出てきます。 半音ずつ微妙に音が複雑にずれながら 心地よいメロディを奏でていく。 メロディも良いのですが、この曲は歌詞も良いのです。 特に二番の歌詞は、すばらしいです。 以下引用します。 胸の傷から 夕陽があふれて 軋む(きしむ)列車を追いかけて 赤に浸す(ひたす)青が散る 夜に沈む 星がこぼれた これがメロディと相まって、たたみかけるように 映画のワンシーンのような風景を浮かび上がらせます。 すごい。 さらに続きます。 帰りのチケットを破る(やぶる)意気地も(いくじも) 愛に生きる勇気もない 無様な(ぶざまな)塗り絵のような人生が 花びらに染まっていたあの夏 意気地(いくじ)とか、無様(ぶざま)とか 最近はあまり使わない近代文学に出てきそうな単語にグッときます。 今はただ春をやり過ごすだけさ 地の果てで 春の陽気に 狂ったようなうねり そしてその景色をじっと見つめているのは地の果て 凄みさえ感じます。 キリンジは「エイリアンズ」が代表曲なのですが 実は「愛のコーダ」こそ凄まじい曲なのでした。
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後悔のうた
PerfumeのBaby Crousing Loveをcoverしてみました。 ご存知中田ヤスタカの楽曲ですが、 この曲のすばらしさは、 後悔というジメジメした 負の感情をサラリとした歌に仕立てたことです。 タイトルのCruisingは、 〈航海〉のことですが これは〈後悔〉も意味してます。 歌詞をよく読むと、クヨクヨと まさに〈後悔〉のことばかり。 簡単な事って勘違いしていたら 判断誤って後ろを振り返るんだ ハッとして気がついたら 引き返せないほどの距離が こんなにジメジメした 後ろ向きの歌なのに 湿度が低くて カラッとしてるのが絶妙です。 会いに行きたいよ 遠い空間を Baby Crousing Love 辿り着きたいあの場所 失ってしまって 二度と手の届かないものを想う感情 これはボサノヴァなどの ブラジル音楽のテーマである Saudade(サウダージ)なんですね。 ボサノヴァでも、悲しい歌ほど明るい曲調だったりすることが多いですが Perfumeの代表曲 ポリリズムもブラジル音楽と縁が深いです。 そんな事を思いつつ、 しっとりとボサノヴァ風味を 少しだけ加えて ベサンギで弾き歌ってみました。 よろしければご覧ください♪
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耐え難くも甘い季節
コロナでおうちにこもってた2年前。 いろいろ実験的に動画を作ってました。 STAY SAFE おうちで歌おう2021。 耐え難くも甘い季節 意味深なタイトルですが ベサンギでカバーしてみました。 冨田ラボ feat.畠山美由紀です。 ラジオで流れてきて、 すごくいい曲だなぁと。 調べてみると 新曲かと思いきや 10数年前の曲でした。 ぜんぜん古びない。 聞きやすいメロディで コードの展開が本当に美しい曲です。 建築物のように精巧で理論的な構造です。 原曲は女性が歌ってますが、 男性ボーカルで歌えるように移調してみたら 開放弦が使えて、とても気に入っています。 よろしければご覧ください。