辞典学者と「ファクトチェック」のそれぞれの立場、仕方の違い((1) 「医者」=「疑わしいのは読まない」(2) 「検閲官寄りの辞典学者」(3) 「言葉の観察に徹底する辞典学者」)

(前回の記事)

前回書いた記事が、著しくわかりづらい書き方になっているので、今回は、辞典学者と「ファクトチェック」のそれぞれの立場について書いていきます。

(「ファクトチェック」について)

「ファクトチェック」というのは、主に、ネットに出た最新情報について、一般のニュースや、一般人の書き込みなども含めて、とりあえず、全部、「信憑性がどの程度の元ソースなのか?」を判断して、メモ書きを書いておく事です。
一般には、「ファクトチェック」=「デマの検査」のような意味になっているが、そんなに簡単に、「真相」がわかるわけもなく、直ちに、「ファクトチェック」が出ている段階の方がうさんくさいです。

(いろいろな立場の「ファクトチェック」の仕方)

「ファクトチェック」をする時には、いろいろな立場の人によって、まったく違う判断の仕方をします。

(1) <医者>「疑わしきは、そもそも"読まない"」立場
(「医者」の場合には、変なうさんくさい情報でも、読んでしまうと、「自分の医療診断の正確さに迷いが出たりして危険である」ので、そもそも、「疑わしきは、"読まない"」立場で行動する事が多いです)
(2) 「検閲官」寄りの「辞典学者」
(3) 「言葉の観察」に徹底する「辞典学者」(「言葉の収集」を重視する最初の辞典学者の段階の行動パターン。最初から、「新しい情報を全部はね除ける」と、そもそも、新語などの収集ができなくなってしまうので)

自分の場合には、(3)です。

(3) <1番緩い最初の判断>
自分の場合には、「辞典の校正」をしている立場なので、
・「観察」に徹底する辞典学者
という立場になります。
これは、どうしてか?というと、
・「辞典学者」は、「検閲官ではない」から
です。
・「辞典学者」が、「検閲官として振る舞う」ようになってしまうと、多くの「表現と言論の自由を、辞典の段階で奪う」事になってしまいますので、そういう事は、辞典学者として「やってはいけない判断である」という行動理念で、自分の場合には活動しています。
が、一般には、こういう
・「人々の表現と言論の自由を守る」事に徹底して行動している辞典学者というものは、極少数のはずです。
多くの辞典学者は、「検閲官として振る舞う」ような側面も込みで行動する事の方が多いはずですが、自分は、そういう方針には反対の立場です。

といっても、「辞典の校正」をするには、何らかの目安が必要なので、自分は、最新のニュースなど、「全く新しい情報ソース」には、とりあえず読んでみて、何らかの「マーク」は付けてはいる。
・【陰謀論】の可能性がとりあえず高そうだ。
・【オカルト】
・【時事】
みたいな感じの「判断」の目安のマークは付けている。

また、自分の長年の経験から、「ファクトチェックは、そもそも人間にはできない」事がほとんどである事を知っているので、「堂々と、ファクトチェックしました」と書いてある文章の方を自分の方では、「最もうさんくさいソース」という分類をしている。
「ファクトチェックができる」のであれば、「そもそも、裁判が要らなくなる」はずで、「ファクトチェックに失敗すれば、冤罪を作る事になるので、ファクトチェック自体が、とても危険な判断の行為か、あるいは、違法な行為である」としか言いようが無いというのが自分の長年の経験からの立場です。

ですから、自分は、「全ての情報ソースは、『誰かの意見である』」という程度でしかなく、それを、「観察する」という立場に徹底している。

本来は、「様々な立場の人が、意見を言って、様々な問題点が見つかる事で議論が進む」わけであって、それを、「SDGs」では、
・「ダイバーシティ」、「インクルーシブ」型社会の実現
と書いてある。

「全ての情報ソースは、『誰かの意見である』」ので、はなから否定し、「俺は絶対正義者だ」と、「ファクトチェック」だ、「コンプライアンス」だ。とやる手法が、そもそもおかしく、そんなやり方では、
「SDGs」の
・「ダイバーシティ」、「インクルーシブ」型社会の実現
はできないわけです。

<辞典学>

(「辞典」という書物は、そもそも「何であるのか?」)

「辞典」という書物は、そもそも「何であるのか?」について考えてみるとわかるのですが、
・「辞典」という書物は、「人々が、"自分自身で考察や判断をし意見を言える"ようにする目的の書物であり、その目的に「単語」をインデックス化して収集してある書物」です。
ですから、
・「辞典学者の段階で、「辞典学者側が検閲官になってしまう」といけなくて、それをやってしまうと、「辞典学者が、「人々が、"自分自身で考察や判断をし意見を言える"ようにする妨げをしてしまう」という最悪の失敗をする事になってしまう。
要するに、「辞典は、読者の思考を誘導したり、命令してはいけない」わけです。(だから、自分は、「検閲官として振る舞う辞典学者」の立場には反対するし、「コンプライアンス」にも、「言葉狩り」にも、反対する)
要するに、自分は、「人々の自由弁論を守る。表現と言論の自由を守る」方に最大限寄っている判断をするタイプの辞典学者です。

ですから、自分は、「辞典の校正」をしている段階の人間なので、自分の記事では、「言葉の観察」に徹底しているので、「陰謀論」、「オカルト」などの文献にも、とりあえず、目は通して、「情報を広く収集し、アンテナを広く張っている、事情通寄りの大量の情報ビッグデータからの情報解析」のような手法になっているので、普通の人では気がつかない世論や社会の兆候にいち早く気がつく事ができるので、そういう記事が多い。(先に、「読まない」という判断をして、「フィルターバブル」に閉じ込められてしまうと、辞典学者として、「単語の収集」などやっていけないので、自然とそうなってしまう)
自分は、そういったわけで、とりあえず、何の文章でも「観察」している立場で、「読んでいて当時の情勢も知っている」ので、即座に、「ああ、これは、前に、陰謀論の人達が騒いでたネタだな」とかすぐに気がつく事ができるわけです。
自分は、全部の情報は、「誰かの意見」でしかないので、「陰謀論の中に含まれている正しいと思われる情報」があれば、それは捨てないで採用するし、「ニュースで論理的に間違っている」場合には、バッサリ切る事も多い。

一方で、
・辞典は正確性も要求される。
というややこしい、相反する事をやらなければいけない。
さらに、自分のブログのように、「辞典学者だって、1人の人間であるので、自分の意見を言う権利がある」
という、かなりややこしい頭の葛藤の塊のような状態に、辞典学者の頭の中はどうしてもなってしまう。

それでも、辞典学者は、情報についてある程度正確性が要求されるので、いろいろと関連情報分析から検証しなければいけないので、とりあえず、前回の記事では、「ああ、これは、前に情報解析をやった記憶がある」というやつがすでにあったので、

・2024年10月から、日本だけ、「次世代型mRNAワクチン(レプリコン(自己増殖型)・ワクチン)」が使用される。
・「日本看護倫理学会」が、「レプリコン(自己増殖型)・ワクチン」の使用については、危険性を警告している文書が発表されているよ。

という日時的にも、危険性への警告と、「国民の知る権利」のための時間が切迫していたので、それを書いた記事になった。というわけです。

今回の「情報解析」の「元ソース」の文献は、次の文献になる。

(<日本看護倫理学会>【緊急声明】新型コロナウイルス感染症予防接種に導入されるレプリコンワクチンへの懸念。自分と周りの人々のために)
https://www.jnea.net/wp-content/uploads/20240806kinkyuseimei.pdf

『【緊急声明】
新型コロナウイルス感染症予防接種に導入されるレプリコンワクチンへの懸念。自分と周りの人々のために

要約
一般社団法人日本看護倫理学会は、次世代型 mRNA ワクチンとして、世界で唯一日本のみで認可され、2024 年 10 月 1 日から定期接種を開始するとされている自己増幅型 mRNAワクチン(レプリコンワクチン)の安全性および倫理性に関する懸念を表明します。

はじめに
新型コロナウイルス感染症に対する予防手段として遺伝子操作型ワクチンである mRNAワクチンが導入され、多くの国民が接種しました。
いままでのワクチンが、ウイルスや細菌などの病原体を弱毒化したものやその成分を抗原として接種しヒトの免疫応答を誘導するのに対し、遺伝子操作型ワクチンは、当該抗原(スパイクタンパク質)をヒトの細胞内の遺伝機構を用いて作らせる点が大きく異なります。
そして、昨年 11 月 28 日に、自己増幅型 mRNA ワクチン(レプリコンワクチン)が世界に先駆けて日本で認可され(CSL, 2023; Sheridan, 2024)、以来日本は世界で唯一の認可国となっています。認可されたレプリコンワクチンは米国の Arcturus Therapeutics が開発し、ベトナムでの大規模な治験(第 I~第 III 相臨床試験)(Ho"et al., 2024)を経て、製造と販売を日本の Meiji Seika ファルマが行なうものです。
レプリコンワクチンは、これまでの mRNA ワクチンの抗原産生機能に加え自分自身を複製する機能があるため、少量の接種で長期間スパイクタンパク質を産生します。このレプリコンワクチンは 2024 年 10 月 1 日をめどに定期接種を開始する(読売新聞, 2024)とされていますが、本学会は以下の通り、このワクチンの安全性・倫理性に関する懸念を表明します。

1. レプリコンワクチンが開発国や先行治験国で認可されていないという問題
日本がレプリコンワクチンを認可してから 8 ヶ月が経過していますが、開発国である米国や大規模治験を実施したベトナムをはじめとする世界各国で未だにレプリコンワクチンが認可されていないのはなぜでしょうか。この状況は、海外で認可が取り消された薬剤を日本で使い続けた結果、多くの健康被害をもたらした薬害事件を思い起こさせます。COVID19 パンデミックのときのような緊急時を除き、本来、薬剤は安全性が認められるまで世の中に出回ることはありません。海外で未認可であるということは何らかの安全上の懸念があるのではないかと疑わざるを得ません。

2. シェディングの問題
レプリコンワクチンが「自己複製する mRNA」であるために、レプリコンワクチン自体が接種者から非接種者に感染(シェディング)するのではないかとの懸念があります(Seneff & Nigh, 2021)。すなわちそれは、望まない人にワクチンの成分が取り込まれてしまうという倫理的問題をはらんでいます。これは医療において最も重要で最も基本的な倫理原則である「危害を与えない」ことへの重大な侵害といえます。レプリコンワクチンは、感染性を
持たせないように設計されている(Ricardo-Lax et al., 2021)とのことですが、そのことは臨床研究によって実証されなければなりません。しかし、現在までに当該レプリコンワクチンにおけるシェディングに関する臨床研究は皆無(岸田, 2024; 厚生労働省, 2024)です。レプリコンワクチンが、望まない人にワクチンの成分が取り込まれてしまうという倫理的問題をはらんでいることに加え、10 月からの定期接種が、シェディングの有無を確認するための実証研究になってはいけないと考えます。

3. 将来の安全性に関する問題
遺伝子操作型 mRNA ワクチンは、人体の細胞内の遺伝機構を利用し抗原タンパク質を生み出す技術であることから、人間の遺伝情報や遺伝機構に及ぼす影響、とくに後世への影響についての懸念が強く存在します。mRNA ベースのワクチンはヒトの DNA を変化させないという根強い主張がありますが、それを裏付ける研究は欠如しており、出所のはっきりしない仮定である(Domazet-Lošo, 2022)ことが明らかになっています。最近の研究では、フ
ァイザー・ビオンテック製の mRNA ワクチンの塩基配列がヒトの肝細胞の DNA に逆転写されたと報告されており(Aldén et al., 2022)、ヒトの遺伝情報に影響しないという言説は根拠を失いつつあります。このような問題が解決されていない以上、定期接種によって広範囲かつ継続的に mRNA ワクチンを使用することは問題があると考えます。

4. インフォームドコンセントの問題
従来の mRNA ワクチンで指摘されていた重篤な副作用については、臨床試験の段階においても(Cardozo & Veazey, 2021)、実際に接種が開始されてからも(Slawotsky, 2023)、被接種者に十分な説明が行われてこなかったことが示されており、インフォームドコンセントを基盤とする医療のあり方を揺るがしかねない事態に私どもは強い懸念をもっています。
従来の mRNA ワクチンでも指摘されていた心筋炎(Hviid et al., 2024)やアナフィラキシー(Barta et al., 2024)等に加え、上述したシェディングの可能性など、接種の時点で判明している有害事象のリスクを、被接種者に十分に説明し、理解をしてもらうことが重要です。そのうえで被接種者本人が自発的に承諾するという基本的なインフォームドコンセントのプロセスを経る必要性があると考えます。

5. 接種勧奨と同調圧力の問題
従来の mRNA ワクチン接種の事例を鑑みますと、ひとたびレプリコンワクチンが定期接種化されれば、医療従事者は率先して接種すべきであるとの世論や医療機関の方針が打ち出されることは想像するに難くありません。患者を守るために医療従事者が感染経路とならないようにするという大義名分のもと、医療従事者自身の主体的な自己決定権が脅かされることがあってはなりません。また、レプリコンワクチンは、自分のみならず、非接種者の家族や周囲の人々にまで影響を与える可能性がある中で、接種しなければならない状況に追い込まれることは絶対にあってはならないことだと考えます。

結論
一般社団法人日本看護倫理学会は、レプリコンワクチンの導入に関してはさらなる研究と長期的な安全性データの収集が必要であり、十分なインフォームドコンセントの確保と、接種に関する勧奨と同調圧力の排除が求められると考えます。われわれは、安全かつ倫理的に適切なワクチンの開発と普及を強く支持するものではありますが、そのいずれも担保されていない現段階において拙速にレプリコンワクチンを導入することには深刻な懸念を表明します。

2024 年 8 月 7 日
一般社団法人日本看護倫理学会
理事長 前田樹海

Aldén, M., Olofsson Falla, F., Yang, D., Barghouth, M., Luan, C., Rasmussen, M., & De Marinis, Y. (2022). Intracellular reverse transcription of Pfizer BioNTech COVID-19 mRNA vaccine BNT162b2 in vitro in human liver cell line. Current issues in molecular biology, 44(3), 1115-1126. https://doi.org/10.3390/cimb44030073
Barta, B. A., Radovits, T., Dobos, A. B., Kozma, G. T., Mészáros, T., Berényi, P., ... & Szebeni, J. (2024). Comirnatyinduced cardiopulmonary distress and other symptoms of complement-mediated pseudo-anaphylaxis in a hyperimmune pig model: Causal role of anti-PEG antibodies. Vaccine: X, 19, 100497.
https://doi.org/10.1016/j.jvacx.2024.100497
Cardozo, T., & Veazey, R. (2021). Informed consent disclosure to vaccine trial subjects of risk of COVID-19 vaccines worsening clinical disease. International journal of clinical practice, 75(3), e13795.
https://doi.org/10.1111/ijcp.13795
CSL. (2023). Japan's Ministry of Health, Labour and Welfare Approves CSL and Arcturus Therapeutics' ARCT-154, the first Self-Amplifying mRNA vaccine approved for COVID in adults. CSL News Releases.
https://newsroom.csl.com/2023-11-28-Japans-Ministry-of-Health,-Labour-and-Welfare-Approves-CSL-and-ArcturusTherapeutics-ARCT-154,-the-first-Self-Amplifying-mRNA-vaccine-approved-for-COVID-in-adults
Domazet-Lošo T. (2022). mRNA Vaccines: Why Is the Biology of Retroposition Ignored? Genes. 13(5),719.
https://doi.org/10.3390/genes13050719
Hviid, A., Nieminen, T. A., Pihlström, N., Gunnes, N., Dahl, J., Karlstad, Ø., ... & Hovi, P. (2024). Booster vaccination with SARS-CoV-2 mRNA vaccines and myocarditis in adolescents and young adults: a Nordic cohort study. European Heart Journal, 45(15), 1327-1335. https://doi.org/10.1093/eurheartj/ehae056
Ho", N. T., Hughes, S. G., Ta, V. T., Phan, L. T., Đo$, Q., Nguye$n, T. V., ... & Nguyen, X. H. (2024). Safety,
immunogenicity and efficacy of the self-amplifying mRNA ARCT-154 COVID-19 vaccine: pooled phase 1, 2, 3a and 3b randomized, controlled trials. Nature Communications, 15(1), 4081. https://doi.org/10.1038/s41467-024-47905-1
岸田文雄. (2024). 参議院議員川田龍平君提出レプリコンワクチンに関する質問に対する答弁書. 第 213 回国会(常会) 内閣参質
二一三第二〇三号 令和六年七月二日. https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/213/touh/t213203.htm
厚生労働省. (2024). 武見大臣会見概要(令和 6 年 7 月 26 日(金)11:16~11:32 省内会見室).
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00722.html
Ricardo-Lax, I., Luna, J. M., Thao, T. T. N., Le Pen, J., Yu, Y., Hoffmann, H. H., ... & Rice, C. M. (2021). Replication and single-cycle delivery of SARS-CoV-2 replicons. Science, 374(6571), 1099-1106.
https://doi.org/10.1126/science.abj8430
Seneff, S., & Nigh, G. (2021). Worse than the disease? Reviewing some
possible unintended consequences of the
mRNA vaccines against COVID-19. International Journal of Vaccine Theory, Practice, and Research, 2(1), 38-79.
https://doi.org/10.56098/ijvtpr.v2i1.23
Sheridan, C. (2024). First self-amplifying mRNA vaccine approved. Nature Biotechnology, 42, 4.
https://doi.org/10.1038/s41587-023-02101-2
Slawotsky, J. (2023). Leveraging Human Rights Due Diligence in Corporate-State Procurement: The Exemplar of the Pfizer-Israeli COVID-19 Vaccination Program. Business and Human Rights Journal, 8(3), 352-368.
https://doi.org/10.1017/bhj.2023.43
読売新聞. (2024-7-21). 新型コロナワクチンの定期接種、10 月から開始…全額自己負担の任意接種費は 1 万 5000 円程度. 読
売新聞オンライン. https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240721-OYT1T50112/』

これは、日本の医者や看護師の団体である、「日本看護倫理学会」から出ている文書であるので、当然、【陰謀論ではない】というマークを付ける所から開始するしかない。
こういった、日本の医者や看護師の方から、いきなり、「2024年10月から、日本だけ、「次世代型mRNAワクチン(レプリコン(自己増殖型)・ワクチン)」が使用される事に対して、強い懸念が示された」という事は、かなり珍しい事案であるし、「医者と看護師の団体から、今度、日本で実験的に開始される、全く新しい方式の「レプリコン(自己増殖型)・ワクチン」に対して懸念と、まだ危険性が払拭されていない事への警告が書かれている」という事で、前回、記事に書いたわけです。
まだ、自分も解析途中の段階ですが、今回については、「元ソースが、医者、看護師の団体がきちんと出している声明文書」であるので、【陰謀論ではない】というマークを付けている。

「コロナ陰謀論」の昔の流行では、
・シェディング(shedding)
・ケムトレイル
・酸化グラフェン
とかあって、辞典学者として、全部、陰謀論傾向は追っているので知っています。

この文書の中で、「シェディング(shedding)」という、「コロナ陰謀論」者が昔好んで使っていた単語が入っていたので、「ああ、今回は、中途半端な「ファクトチェック」をした側の人間が、また間違った判断をするだろうな」と思ったので、案の定、ネットにそういうニュースが載っていたので、
・「シェディング(shedding)」という単語が入っているからといって、その「元ソース」文書の内容が、「陰謀論だ」と判断するのは間違っているよ。
と前回指摘したわけです。

また、
・「酸化グラフェン」陰謀論については、「アジュバント」と言って、「ワクチンの効果を強める物質」が入っている事があるので、仮に、「酸化グラフェン」が入っていたからといって、即座に危険性があるのか?までは判断はできない。
知識として知っておくべきは、「アジュバント(Adjuvant)」という単語です。
要するに、「陰謀論」の人達がよく語っている「単語」が混入していたからといって、その「元ソース」の文書が、「陰謀論である」と判断するのは早計だという事です。

「アジュバント(Adjuvant)」に関連して、自分が考察中のオカルト現象に、
・昔、テレビで、「人体の皮膚のほぼどこでも金属がくっつくおじさん」というのが、たしか、ロシア人で出ていたのですが、科学的に可能性がありそうなのが、この未知の「アジュバント(Adjuvant)」臨床試験や治験に参加していれば、体内に、金属が多く残留している人もいるのではないか?という考えで、通常は、ワクチンの「アジュバント(Adjuvant)」は、「アルミニウム」なので、磁石にくっつかないのですが、ロシアなどの未知の臨床試験物質では、何が使われているのか?わからないので、可能性の1つとして、「アジュバント(Adjuvant)」という単語があると、一応、覚え書きはしてあった。
あるいは、鉱山で長く働いていた人とかの可能性もあって、それで、「オカルト現象ではなくて、科学で説明できるのではないか?」という考察など、広く情報を知っていると、すぐに気がつく事ができるのが、辞典学者の特徴です。
このように、わからなくても、関連性の高そうな情報を覚え書きで書き足してあると、即座に、いろいろな可能性の検証ができる思考の柔軟性が出る。
自分は、そういった能力が、人類の脳の賢さだと思う。

(まとめ)
(いろいろな立場の「ファクトチェック」の仕方)
「ファクトチェック」をする時には、いろいろな立場の人によって、まったく違う判断の仕方をします。

(1) <医者>「疑わしきは、そもそも"読まない"」立場
(「医者」の場合には、「自身の医療行為の正確な判断の妨げになるので、あやふやな情報に惑わされないように、そもそもいろいろな情報を読んでいない」事が多いです。逆にいうと、「世論の動向」などに疎かったり、普通の人が知っているような情報を全く知らない事が多い。自分が前に、今飲んでいるサプリメントの副作用を医者に聞いた所、堅苦しい医者の場合には、「医師の立場であまり製品の事については言えない」としか教えてくれず、全く役に立たなかった。親切な医者の場合には、知っている事は教えてくれた)

(2) 「検閲官」寄りの「辞典学者」
古いタイプの辞典学者が、「検閲官」寄りになりがちで、戦中は、「プロパガンダ」の影響もあって、国民は管理すべき生き物であって、「国語学の専門家が導くべき」みたいな発想だった上に、「国民が自由意見を発言する事は認められなかった」
「言語」は、「検閲されるべきもの」だった。
いわゆる、「ディストピア(管理社会)」の「辞典学者」の傾向です。
「言語学」として悪い側面もあって、古い時代には、インターネットなどいろいろと技術も無く、海外へ気楽に行ったりできなかったので、「文献学」といって、「文字の中だけで探検して、辞典を作る」という時代で、悪く言えば、「文字遊び」でしかなかった。(いわゆる「机上の空論」に近い発想)
近年になって、海外留学をする人達がたくさん出るようになってから、こういった「文献学」を中心に作られた「日本の英語辞典」を持って留学したら、かなりの部分が間違っているそうで、「海外留学する人達は、必ず、現地語で書かれている英語辞典や、フランス語辞典とかの、いわゆる「現地の国語辞典」を必ず使う」そうで、そうしないと、「大恥をかく」そうです。
自分は、昭和の人間なので、「国民が自由意見を発言する事は認められなかった」事には猛反発するので、「表現と言論の自由を守る辞典学者」というタイプになった。
このように、「昭和世代は、かなりギャンギャン発言する」世代なのですが、やっと戦後になって、国民の自由発言が許されるようになったと思ったら、今度は、今の「Z世代」とかは、「コンプライアンス」地獄で、またかなり萎縮してしまって、「他人の顔色伺いをしてから慎重に行動する」ようになってしまったようです。

(3) 「言葉の観察」に徹底する「辞典学者」
自分は、ここの(3)の立場の人間で、「辞典の校正」をしているので、何でも情報には目を通さなければいけない立場です。
(1)の「医者」の立場とちょうど逆で、「何でも目を通して読んでいる」ので、「世論の動向」、「陰謀論の人達の思考パターン」とかにすぐに気がつく事ができる。いわゆる「事情通」のような状態に近い。
自分は、「ファクトチェックという事自体が、そもそも人間にはできない」と判断しているので、「人間の脳にかかっているバイアスの除去をする」事に専念していて、「バイアスの除去」されたデータ同士を見比べて判断しているような感じで、「観察する」だけです。
「ファクトチェックはせずに、「バイアスの除去(ライターの変な先入観のようなもの)」を自分で行った後の、いろいろな人の意見を見て、総合的に考えている」
人間にできる事は、「考える」事だけだと思う。
「俺が絶対正義だ」とか、「ファクトチェックができる」と考えている人は、具体的に、どのような手法で行っているのか?書くべきで、通常、思考がよほど薄っぺらいか、統合失調症やパラノイア(「自分自身が、"神である"」という妄想を抱く精神疾患)などの精神疾患で無い限り、「自信を持って、ファクトチェックができる」なんて言えないと思う。
日本の学歴社会の悪い欠陥で、「ペーパーテストを重視する社会」の結果、「どこかの本に書いてある」事を根拠にして、「ファクトチェックできた」とか書いている場合があるが、そういう薄っぺらい思考パターンは危険で、「真実」がそんなに簡単にわかるわけがないです。
「意見をぶつけて議論、ディベート(討論)ができる」という段階位しか、人間にはできないので、その議論をできるように、「バイアスの除去」をしたデータを並べて見る位の事しか、「より正確な真相に近づくという努力をする」事位しか人間にはできない。

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