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妄想講義 読書感想文④

 正月休みに、ちまちまと読み進めていた「妄想講義」をようやく読み終えた。どの話も考えさせられることが多かったので、個々の話について感想を書いていこうと思う。
もちろん、好みがあるので、省略する話もあるかもしれない。その点についてはあまり気にせずに読んでいただければ嬉しい。


今日が一番悲しい日だといいね - 姫乃たま

 私は男で、女性の不妊治療というデリケートなテーマについて深く考察することは難しいし、今のご時世あまり触れない方がいいだろう。
ここではあまり深掘りせず、感想を述べるにとどめる。

感想まとめ

 私はこれまでの人生で、ただの一度も恋人ができたこともなく、子どもが欲しいと考えたこともない。

 …そもそも人間関係をリセットしがちな性格で、他人と深く関わること自体が苦手だ。
だから、不妊治療をしてまで子どもが欲しいという姫乃さんの気持ちは、正直理解しきれない。

 それでも、姫乃さんが「自分と夫の子どもをこの腕に抱く」という妄想を支えに、何度も立ち上がる姿は、シンプルに凄いな、と思う。
彼女を支える周囲の人々の存在も含め、私にはそうしたつながりがない。

 挫折したら、そのまま終わるような気がしている。だから、私はそもそも挫折するほど何かに熱中しない。目立たないよう、失敗しないよう、社会のレールの上を、慎重に生きる。

姫乃さんの覚悟と行動力に触れて、自分との生き方の違いを強く感じた。

終わりに

 悲しいことにあまり読者がいないのか、他の人の感想を読みたいのになかなか見つけられないので、私の拙い感想を読んで少しでも気になった方はぜひ購入して感想を書いてみてください。コメントで教えていただければ、読みに行きます。
 妄想講義はAmazon等で購入可能です(アフィリエイトじゃありません)。

また、本の形だけではなく、単話で読むことも可能なようです。

 今回は印象に残ったフレーズも省略とさせていただきます。

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