12/6職場にカレー現る
カレーが職場に現れた。
どうやら地元でカレー屋を出すのが夢で、各地を回ってカレーを販売し、資金集めをしているらしい。
1100円は高いか……と思いながら購入する。
未来のため頑張っている人にはお金を払いたい人間なのだ。
赤い羽根ならぬカレー募金である。
米は、古代米のねっとり感と長粒米のさっぱりとした食感が相待っておいしい。
ほうほう、これは中々……。
カレーは、ほろほろのチキンと香辛料が入り本格的な味でありながら、日本人の舌にあった甘さだった。
一番驚いたのは葉っぱだった。
この葉っぱをルーや米と合わせて食べるとさらにもう一段階深い甘みが出るのだ。
最後まで食べてもなんの葉っぱかわからなかったけれど、すごいやつだ。
縁の下で支えるすごいやつ。司令塔という言葉に置き換えればすごさが伝わるだろうか。
カレー軍本部まぜまぜ支部総司令官の称号を与えようハッパーサーくん。
カレー屋さんを出すために本気で考えた構成なんだなと思うと、食べている間なんどもほっこりしてしまうのだった。
甘さも辛さもつつみこむ
大雑把なDNAに香辛料
葉っぱの服装まといし体
他とは違うと主張する
地域の風を背負って歩く
ゆけゆけ、今日もおいしいものを
光り輝く未来のために