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ヘルニアの手術をしても変わらない痛みや痺れを劇的に変えるには

こんにちは。斎藤彰裕です。

最近ヘルニアの既往を持つクライアントを診ることが続いています。セッション後ご自身の身体の変化に驚き説明を求められます。

何故ヘルニアになってるのか、そしてヘルニアの手術をしても変わらないのは何故かを、解剖学と物理学の視点から紐解いていくと凄く理解していただけます。

そしてどういった選択がいいのかも見えてくるのです。

1、ヘルニアはどんな状態なのか(解剖学から)
2、ヘルニアはどんな状態なのか(物理学から)
3、2つの視点からわかるしていい方法と悪い方法

1、ヘルニアはどんな状態なのか(解剖学から)

まずはヘルニアについて確認しましょう。
ヘルニアは『飛び出る』という意味があり、背骨である首や腰の椎骨の間にある椎間板から中身の核である髄核が飛び出たものです。

(上の図の椎間板から中身が飛び出ます)

まあ飛び出ただけなら問題ないのですが、その飛び出たものが神経を圧迫したときに症状として痺れや痛みがでるとされてます。

この視点からすると、飛び出たものを取りましょうとか、上下の椎骨を固めましょうとかの方法になってきます。

2、ヘルニアはどんな状態なのか(物理学から)

さて同じヘルニアを自然界の現象を紐解く物理学の視点から見てみましょう。すると早速疑問がでます。普通の力では

椎間板から髄核は飛び出ません

いや、飛び出てるからヘルニアなんでしょう?と思われると思います。確かに普通は飛び出ないものが飛び出てるんです。

実は上の図にヒントがあります。これは骨と椎間板だけです。本来の身体はこの椎骨の周りに強靭な靱帯もついています。それも前後に。
さらに筋肉も多くついてます。周りを囲むくらいに。

そう、それら筋肉も上から力がかかればかかるほど反発します。まるでクルマを持ち上げるジャッキのようにです。(水圧におけるパスカルの原理)

もちろん椎間板そのものも強く相当な荷重がかかっても十分耐えうる強度があります。

しかし、それでも飛び出てるという事実があります。ではどういった力が加われば飛び出るのでしょう。これはとても簡単なんです。

『それは捻ることです』

例えばビンの蓋を想像してください。
醤油瓶のように普通に上から押して閉める蓋と、ジャムの蓋みたいに捻って閉める蓋ならどちらのほうが楽にそして密閉できるでしょう。

皆さんが想像できるように捻って閉めるジャムの蓋のほうが密閉できるし、力もかかりません。

この椎間板でヘルニアを作るにも同様です。
上の椎骨と下の椎骨を逆に捻ると簡単に圧迫できて、飛び出させることができるのです。

物理学の力の流れから見るとこういった見方ができます。ここで大切なのは上の椎骨と下の椎骨を捻る力が身体の中に存在してるということです。

3、2つの視点からわかるしていい方法と悪い方法

ここで注目したいのは、物理学の視点から見てみると、常に上下の椎骨には捻られる力が働いているということです。例えば、手術で椎骨を固定しても、椎間板を取ってしまっても、その捻れる力は変わらず存在しています。
手術の後も症状が続く大きな理由といえるでしょう。

ではその骨だけを見て、周りをマッサージしたり、腹筋や背筋を鍛えることが、身体にかかる捻れ、椎骨にかかる捻れを取ることに繋がるでしょうか?

首や骨盤を矯正することが本当に身体にかかる捻れをとることに繋がるでしょうか?
背骨として繋がっている以上、首や骨盤も同様に何かの力が常にかかっていて捻れてるとは考えられないでしょうか?

人の身体はそれぞれ違います。年齢も性別も大きさや形も。それぞれの身体によって捻れ方も違うのです。頭から腕から脚から色んな要因で捻れています。

まずは、
ただ単に圧迫されてるんではなく捻れてるからこそ圧迫されてるということ。

ならば治療法も捻れに対してどういった方法をとるかということが提示されてないと、ヘルニアを本当に治すことに繋がらないのではということ。

この2点を判断材料に、ヘルニアとその治療法の選択に役立てていただければと願います。

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