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組織運営における最大のテーマ「理念浸透」。急成長を遂げる株式会社Smart相談室の人事が考える、理念浸透の先にある組織の在り方とは?

こんにちは!ツナガル 人事の山﨑琴実です!
耐え難い暑さの日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はというと週の半分の夜ごはんをそうめんで過ごしております!笑

さて今回は、先日株式会社Smart相談室(以下Smart相談室)のCorporateマネージャーを務める三浦麻友子さんと一緒に、人事として興味深い互いの会社のあれこれを根掘り葉掘り聞いてみようの会を実施しました!!✨

ツナガルではここ数年で新規事業が複数スタートし、事業領域が急速に拡大しています。そこで疎かにしてはいけないのが、理念の浸透です。どの部門でどの活動をしていたとしても、1人1人がツナガルの体現者であるためには、共通したぶれない軸(理念)が必要になると考えています。

そんな中、1年ほど前からツナガルではSmart相談室さんのサービス「Smart相談室」を利用させていただいており、今回お話させていただいた三浦さんや代表の藤田さんをはじめ、セールス担当の方やCSの方、ほかにも複数Smart相談室さんのメンバーの方々と交流がありました。そこで何となく感じていたのが、みなさんとにかく「Smart相談室っぽい」!!それぞれの個性はあれど、メンバーのみなさんが持つ雰囲気や放つオーラにどことなく統一感があるんです。これはきっと、理念浸透やミッション・バリューへの共感を促すとっておきの施策があるに違いない、、!!!
ということで、私が三浦さんに聞いたテーマは、ズバリ「理念浸透」について!また、事業と企業のブランディングをどのように統一させていくか。

お話を進める中で非常に興味深いキーワードがたくさん出てきました。それでは早速!☝

三浦 麻友子 Mayuko Miura
株式会社Smart相談室 
コーポレートDiv./カウンセラー事務局 マネージャー

スポーツジムのインストラクター、営業職、専業主婦等の経験を経て人事の道へ。SES企業/外資系小売業/Web系事業会社/スタートアップ企業にて雇用形態問わず採用・教育研修・労務管理・給与社会保険・評価制度など"人"に関わる幅広い業務を経験する傍ら、個人と組織の両面での支援の重要性を感じ、カウンセラーとしても活動。現在は株式会社Smart相談室のCorporateマネージャーとして、人事・広報・コミュニティ作り等幅広い分野に携わる。国家資格キャリアコンサルタント、全米NLPマスタープラクティショナー保有。
■Xアカウント:https://x.com/Mayuko_Miura


言葉が印象付ける世界観は何物にも代えがたい

山﨑)よろしくお願いします!今日は、Smart相談室さんの理念浸透や文化形成、またそれらの施策や課題について、たくさんお聞きしたいと思っています!

三浦さん)はい!よろしくお願いします!

山﨑)いきなりですが、、Smart相談室さんて非常に理念浸透が行き渡っている会社に見えるのですが、中の人としてはどの程度うまくいってると思いますか?

三浦さん)ありがとうございます!とっても嬉しいです!うまくいっているかと聞かれると、全然出来ていないと思ってます。20点くらいかなという感じですね。

山﨑)え!そうなんですか?!なぜそう思われるんですか?

三浦さん)例えば、今年の3月に実施した四半期に一度の全社会で、バリューワークをやったんです。その時に、バリューを正確に言える人が本当に少なかった💦5つあるバリューのうち3つくらいは出るんですけど、残り2つが出てこないんですよ。定めているバリューを言えないって、浸透していないんだな、、って思ったんですよね。比較的キャッチーなものは出てくるんですよ!(笑) でもそれ以外は出てこないっていう現状を目の当たりにして、まだまだだなって思いました。

Smart相談室社が掲げるバリュー

三浦さん)あと、Smart相談室は【働く人の「モヤモヤ」を解消し、「個人の成長」と「組織の成長」を一致させる】というミッションを掲げていて、「個人の成長」と「組織の成長」という順番が結構大事だったりするんですけど、それを逆に言ってしまっていたりとか。だから、言葉から入ってくるっていうのは形に感じるかもしれないけれど、それでもやっぱり言葉って大事で、先日のバリューワークでそれを体感したので、今のところは20点くらいかなって思ってます。

山﨑)言葉から入るってすごくわかります。三浦さんが「言葉から入る事の重要性」を強く感じたタイミングやきっかけって何かあったんですか?

三浦さん)今の時代コミュニケーションがテキスト文化になっていて、メンバーたちもフル出社ではないから直接会える人も限られているので、社内だったらチャットツールでのやり取りがメインになっていたり、代表のX(https://x.com/yasuo_chan)を見て社風を感じ取っていたりする部分があります。

そこで最も強く感じるのは、創業当時から大事にしていて代表の書籍のタイトルにもなった「メンタル不調になる前に」という言葉があるんですけど、採用候補者の皆さんが、その言葉に強く共感して面接に来てくださるんですよね。だから、そのワードが無かったら目の前の人に会えてないってほぼ毎日思ってます。だから、言葉が持たせる印象とか世界観って何物にも代えがたいと感じるし、きっと日頃使う言葉にもそういうものがあって、そこがズレるだけで文化もズレていくんだと思います。

山﨑)たしかに採用の部分では言葉の力って非常に強く感じますよね。すごく共感できます、、!それでは、今掲げているミッションやバリュー、これらを社内に浸透させていくために実施している施策等はありますか?

三浦さん)正直に言うと、そこがまだまだこれからだなと感じている部分なんですよね。ただ、日頃の施策として人材マネジメントには力を入れています。毎月上長とペアになってMBOの振り返りを行うのですが、Smart相談室のMBOシートにはまず一番上に個人のキャリア(どうありたいか)を書いて、そこに紐づく形で成果・行動・能力、そしてバリューがあるんですね。で、その隣には行動指針も書かれていて、そのMBOシートを毎月見ながら、「自分は何が出来たか」「これが出来ていた他の社員はいたか」という会話を上長としてもらうようにしています。

山﨑)なるほど。月に一度は必ず目に触れる状況を作られているんですね。

三浦さん)あとは、全体ミーティングとかでバリューとして掲げている言葉をあえて使いながら「ちゃんとお休みを取りましょう!健康的選択をしてきましょうね!」という感じで話をしたりしてますね。後はチャットツールのスタンプにしてみたり。

山﨑)小さな工夫をたくさんしていらっしゃるんですね!

環境や仕組みから変えていく

山﨑)現時点での施策を色々とお聞きしましたが、まだ実行には移せていない企画段階の施策とかってあるんですか?

三浦さん)あります!今考えているのは2つあって、1つ目は、部門関係なく車座的な感じで1つのバリューについて語り合いながらランチ会をしてみたり、社内広報に力を入れることで、もしかしたらより良いバリューのアイディアが出てくるかも知れないし、そういう環境作りをしたいと思っています。
もう一つは、オンボーディングの見直しです。これまでは、入社日までは人事からのレクチャーがあるけれど、二日目からは各部門に任せてたんですよね。で、フォローアップ面談も何となくやっていたけれどしっかり体系立ててはやれていなかった。だからそこをしっかりとケアしながら、オンボーディングにVMVの浸透や社内コミュニケーションの文化を伝えられるような仕組みをつくっていきたいなと考えています。

山﨑)環境や仕組みから変えていくのってとても大事ですよね。ちなみに、今のバリューはどのように決められたんですか?

三浦さん)一番リーダーシップを発揮していたのは、やっぱり代表の藤田さんです。とは言え、経営陣が決めたものを絵に描いた餅のように発表しても絶対ダメだから、それまでにも社内に何となくあった価値観のようなものを言語化してみた上でマネージャー陣で話し合い、それを全社ミーティングでみんなに見てもらってコメントを貰いました。

「ここの意味がよくわかりません」とか「この書き方漢字じゃなくてカタカナの方がいいかも!」とか、そういうコメントを溜めていって、3〜4ヶ月掛けて修正して、改めて全体ミーティングで発表しました。

山﨑)しっかり時間を掛けられたんですね。そのワークに取り組む皆さんのムードはどんな感じでしたか?

三浦さん)結構楽しそうに取り組んでくれてました!初めての取り組みだったし、自分が考えたことが会社のミッションやバリューに反映される事の面白さは感じてくれていたようでした。

山﨑)前向きに取り組んでくれるのはすごく嬉しいですよね!そのような組織作りに関わるプロジェクトって、ムードや感情のデザインがとても重要になる場面が多いように感じます。実際にバリューを決める時にムードを作ったり、こちらが仕掛けた施策はありますか?

三浦さん)それなりに時間を掛けたのは大きいと思います。もし仮に1週間や1か月で決まっていたら、結局最初から決まっていたのでは?と思われたりしたんじゃないかなと。

山﨑)そうやって時間を掛けたから、当時いたメンバーの皆さんはしっかり納得感を持って決められたんですね。

三浦さん)そういう風に、見えました(笑)

肩書は関係ない、みんな一緒

山﨑)三浦さんって、通常の人事業務に加えて、カウンセラーの事務局としてもお仕事されてますよね?社内メンバーを対象とした人材マネジメントと、カウンセラーの皆さんを対象としたマネジメントの大きな違いってありますか?

三浦さん)私はあえてそこに差を付けずに接するようにしてます。社内外だったり雇用形態とかって関係ないなと思っていて、そこは私の経験から来てるんですよね。フリーランスで働いていた時期や、小売業での人事を担当していた時期に、契約社員の方や派遣社員の方、それに関わる人材会社さん等、その他にも本当に様々なパートナーさんがいて、その人たちを分けて考えた結果、良くない結果になってしまったんです。だから、関わる方はみんな一緒。という風に考えると、例え業務委託契約でもしっかりと応えてくださるのを実感しています。

山﨑)そうするともはや300人規模の会社で人事をやっているっていう感覚ですよね!すごい!!

三浦さん)たしかにそうですね、そう思ってやってます!!

山﨑)勝手に、特殊な立場ならではの工夫や考え方があるのかなと思っていたので、今の回答は意外でした、、!

三浦さん)そうありたいなと常に思ってます。むしろ、社内のメンバーに関しては各部門にマネージャーもいるし、実際それで回っているので、任せられるところは現場のマネージャーに任せてしまってますね。だから私はカウンセラーの皆さんとの関わりの方が濃いかもしれないです。

山﨑)すごく興味深いです。社内のメンバーと人事である三浦さんが深く関わる必要がない、というのは、マネージャーの皆さんと三浦さんが密に接しているからということなんでしょうか?

三浦さん)そうですね。そこは比較的すぐにアラートが上がってくるようになってきました。例えば、試用期間が終わるタイミングや毎月のMBO面談の後、マネージャーと人事とで必ず全メンバーの情報を共有するようにしています。業務の状況や健康状態、キャリア目標に対する進捗など、とにかく全部です。だから、年中社員のことを話している感じです。それを、マネージャー×代表の藤田さん×私で毎月やってます。

山﨑)それってすごい頻度ですよね。「個人の成長」に重きを置かれているSmart相談室さんならではの取り組みのような気がします。

三浦さん)そうかもしれないですね。あとは、現場に任せてみるのって意外と重要だと思ってます。そうすることでボトムアップで意見が上がってくることがあるんですよね。例えば、エンジニアの部署に新しく入ったメンバーから、定期的に部門でお茶会しましょうとか、そういう意見が上がってきて部門で自発的にやり始めたりしてます。

山﨑)めちゃくちゃいいですね!ボトムアップで意見が出てくるようにするには、ズバリどうしたらいいんでしょうか?

三浦さん)Smart相談室の場合は、今どういう課題があるかということをマネージャーがメンバーに話してくれているんだと思います。そしてその課題についてどうすればいいかという対策案をメンバーと共に考えてくれて、よしやってみよう!って後押ししてくれています。そして、私たちは「失敗の歓迎」というバリューを掲げているので、失敗してもいいからとりあえずやってみよう、失敗してもいいじゃん!っていう文化が根付いている気がします。

山﨑)その文化めちゃくちゃいいですね。ツナガルでも取り入れたいです、、!

三浦さん)本当に小さいことでいいんですよね。小さなチャレンジをたくさんやることが大事なんだと思います。

優しさと強さを兼ね備えた組織に

山﨑)最後の質問になりますが、Smart相談室さんが現時点ではまだ世間のみなさんに見せていない姿や、今後こういう風に進化していきたいという少し先の姿を教えてください。

三浦さん)今はとてもありがたいことに、強くビジョン共感してくれている方たちが集まってくれています。ただ、今後より事業を推進させていくためには、やはり強い向上心を持った、人に寄り添いつつもその優しさだけではない、強さを兼ね備えた組織になる必要があるんです。事業としても、カウンセリング、コーチングに続く次のフェーズを見据えている中で人の成長に更に寄与していきたいという想いがあるので、そこを一緒に成し遂げられる方に仲間になっていただきたいですね。Smart相談室のサービスをビジネスとして面白いと思ってくれる人に届くといいなと思います。

山﨑)うんうん、仰る通りですね。Smart相談室さんの少し先のイメージがしっかりと見えた気がします!ありがとうございます!今日はとても勉強になりました!

「S」martポーズ!

いかがでしたでしょうか?
三浦さんが考える組織の在り方やそれを実現させるための数々の施策。それらの小さな積み重ねこそが確実に個人の成長となり、それが自ずと組織の成長に繋がってくのが、とてもよく理解できました。

また、冒頭で出てきたミッションやバリューの言葉たちが、今回のインタビューのところどころに本当に自然と出てきて、三浦さん自身がSmart相談室という組織を体現していらっしゃるんだなと、とても強く感じました。私も一企業の人事として、そうありたいと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました!


今回のインタビューを経て、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。そしてもっとたくさんの人事の方にお話を伺ってみたいと思いました!ツナガル人事の対談相手になってくださる人事担当の方、ぜひコラボさせてください!少しでもご興味をお持ちいただけましたら、XのDMやメールにてご連絡いただけると嬉しいです!よろしくお願いします^^!
(担当:山﨑)hr.ga@tsunagaru.co.jp 

Smart相談室さんにも、ツナガルの理念浸透についてインタビューいただいています!ぜひ、ご覧ください!!


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