【観劇記録】宝塚雪組『Lilacの夢路』は朝ドラにしたら面白いんじゃないか説
こんにちは!
今回はこちらを観てきたので感想を書きます!
3回観ました!(大劇場と東京合わせて)
新人公演も宝塚大劇場で観劇。
東京の新人公演は配信でチェックしました。
ネタバレありま〜す!
そして今回はちょっぴり辛口になりそうな予感。
あくまで個人の感想なので、気になる人はどんどん流しちゃって下さいませ。
ライラックの夢路は色々考えた結果、朝ドラにしよう。(?)
感想
観劇前ネタバレ踏まない派なので、なるべくTwitter開かないようにしてたのですが…あまりにもTLがあからさまな賛否両論だったので(見とるやないかい)恐る恐るmy初日を迎えました。
観劇後の私「思ったより良いじゃ〜ん!」
…そう思えたのは、この日だけだった。笑
つまりライラックの夢路は、1回目が1番面白い!(笑)
観劇回数を重ねるほど飽きるか、脚本・演出のツッコミ所が気になってきちゃうか、その両方になります。というのが私の感想です(笑)
大体舞台って観れば観るほど作品への理解度が深まってより面白くなるのにな〜
良いところも
もちろんある!
イケメン5兄弟設定はオタク大好きですよね〜!
エリーゼちゃん初登場が麗しの男装バイオリニストなのも良い。設定好き。
ビジネスをメインで扱う作品はありそうでなかったので、題材も新鮮で面白いし。
衣装や照明とても綺麗で、音楽も素敵だった。
何よりジェンヌさんがみんな美しい…。
じゃあ何故に…ってとこですが、やはり脚本と演出に要因があるかと〜!
脚本
内容について1個1個ツッコんじゃうともうキリがないので(笑)そこ以外で挙げると、
説明台詞がハチャメチャに多くない?!
そして言い回しが古くない?!
ってとこが気になりました。
なんで兄弟だけの集まりで長々と兄弟について説明しちゃってんのよハインドリヒ!
そこは各々自己紹介ソングでしょうが!!!💢💢
(そこかーい)
(自己紹介ソング大好きオタクだから仕方ないね)
(🎶なんせこの顔、この器量〜🎶)
(それかーい)
言い回しについては例えばすわっち(役名でいえ)の
「心踊るようなリスト先生の手紙を読んで見たまえ!」
っていう台詞なんですけど、
『心踊るようなリスト先生の手紙』ってワード、あのテンションの時は出てこんよ!!!
まあ、すわっち(役名でいえ)はそういう話し方をする人物なんですよと言われたらそれまでなんですが笑
シンプルに「この手紙を読んでくれ!」ってウッキウキで言ってくれた方が、観てる側はしっくりくる。台詞が長いのよ〜
貴族だとか時代背景とか諸々の設定のせいもあるんだろうけど、不要な肉付けが台詞を古臭くさせてる気がする。
説明台詞と言い回しの古さで、2回目以降は聴いてて飽きてくる場面もありました(笑)
2回目の私『これ…進研ゼミで習ったところだ!』
(進研ゼミではなく説明台詞です)
全体的に長い台詞に頼らず、雪組生のお芝居に任せる部分を増やしていいんじゃないかな〜と思いました。
すわっちなら『読むと心が踊る』という事を絶対に芝居だけで表現できますんで!!!
こんな感じなので、基本的に誰かが何かを説明する事で物語が展開していくんですよね。
だからラジオドラマ聴いてる感覚になっちゃうんですよ〜!舞台なのに〜!
演出
『ラジオドラマを聴いてる感覚』になってしまう、もう1つの理由が演出。
盆、ほぼ回ってなくない?!
セリ、ほぼ上がってなくない?!
暗転、多くない〜〜〜?!
もちろん全ての場面ではないですが、誰かが話して暗転→誰かが話して暗転→誰かが話して暗転(セットほぼ変わらず)…という単調なシーンが続くと、声だけで内容理解できちゃいますし、視覚的な楽しみが2回目以降減ります(笑)
ナンバーは、鉄やスピードソングなどキャッチーな曲が多くて楽しい!故に残念。
説明台詞の間、回想シーン1つは差し込んでも良かったのでは?
せめてアントン出生の秘密をバジナとアーシャが花道で語る場面で
とか後ろで見せてくれよ!
台詞なくてもいいから!!
何後ろでゲオルグに説明させちゃってるのよ!!!
この公演は退団者に塩すぎるよ
(しれっと文句言ってんじゃないよ!)
てか台詞で出てくるけど、実際には登場しない人多いな
脚本の構成
さっき内容には触れないと書きましたけど、やっぱり少し書きます(笑)
このお話はたくさんの要素がありますが、
タイトルが『Lilac(ライラック)の夢路』-ドロイゼン家の誇り-なので、
の2大テーマに絞って書きます。
①はハインドリヒ中心に展開、②はゲオルグ中心に展開されていきます。
よく思い返すと実はこの2つ、
強い関連性のない、全く別物の話なんですよねー。
一方がもう一方の伏線になっているかと思いきや、まったくそんな事がない。
独立した2つの話を並行して見せる構成。
(アントンは①で登場し、後半②で実は兄弟でした〜!と明かされるので関連がなくはないですが、それが2つの話を動かすきっかけや伏線になっているかと考えると微妙だと感じました)
1つの作品で①②が全く絡み合う事なく
①→ 起承承承承承承承承承承結
②→ 起承承承承承承承承承承結
と情報量と台詞の長さだけがハンパなくなってしまっている結果
観終わった後、
①→ 怖いくらいだよ、鉄道も何もかも上手くいって!
②→ ドロイゼン家の誇り…騎士道って…結局なに?!
と感じてしまうんだなあ みつを
(みつを)
私は、後半②魔女達の
「私達の物語をご覧ください」
っていう台詞がめっちゃダサいと思ってるんですけど
(ド直球)(個人の見解です)
あれも②が①を動かす『転』となる構成にちょっとでもなっていたら、わざわざ「ご覧ください」なんて強引に決着させずに済むのにな〜!と思います。(個人の見解です)
俺達の音彩唯にそんなダサい台詞言わすな
ちなみに、『金色の砂漠』が実は兄弟でしたモノで色んな要素があるのにしっかりまとまっている上に伏線回収が鮮やかでめっちゃオモロくて演出も神なので観てくださいオススメ(突然の宣伝)
朝ドラにしたら
そんなわけで、脚本・演出・構成のことについて書いてたらふと思いついたんです。
これ、朝ドラだったら凄く面白いのでは?
朝ドラは月〜金の5日間、毎朝15分放送されるドラマ。大体半年間放送されるやつですね。
元々題材や設定は面白いし、ストーリー的に明るく爽やかな雰囲気ですし、世界観は綺麗だし。
上記の2大テーマの他に、ハインドリヒ・エリーゼの恋愛模様や兄弟の確執、関税同盟なんかのくだりがあったりと、とにかく要素が多いのが逆に強みになる〜!
ドラマだと、アントンの設定も伏線っぽく機能できそう。
1時間半でギュッとまとめたものを週75分×26週にすれば、より丁寧に心情や背景を描けて、スッと登場人物達に感情移入できるかも。
エリーゼやフランツ、ゲオルグがメインの週があってもいい!
(個人的に共感・感情移入できるキャラクターがいなかったのもデカかったので笑)
長い説明台詞もいらなくなるし。
アクションや派手な場面が元々ない分、骨太人間ドラマになりそう!
毎日15分という尺もちょうど良いな、と!
続き気になる〜!のテンションで次回を楽しみに待てそうで。
かえって1話60分のドラマだと間延びしそう(笑)
ハインドリヒは私的に山田裕貴さん…!
アーシャ役には語り部やってほしいな〜!
主題歌はぜひ鉄ソングで(笑)
長くなってしまった〜!
ミュージカル作品としては少し残念な部分もありましたが、朝ドラ妄想をして楽しむことができました!!(笑)
最後に余談ですが、私は本公演より新人公演の方が楽しめました。
青臭く勢いで突っ走る感じが、若手にあってたのかも、なーんて。
最後にあと1回観に行けるので、推しの星加梨杏さんを目に焼き付けたいと思います!!
ここまで読んで下さり、ありがとうございました〜!