花柄の日傘を手に。
今日も暑くて溶けてしまいそうな北海道。出かける前に晴雨兼用日傘を買いました。少しだけ気分が上がるように花柄を選んでみた。
日傘を使っている人の勝手な私のイメージは、「上品で華やか」。
そのイメージとは真逆に位置するようなわたしなので、日傘を使うなんて考えもしなかったし、「夏はむしろ日焼けしたい」みたいな、ちょっと夏は寒すぎる方面の北海道で育った人特有の思考なのか、日傘を使わずに生きてきた。
そんな私がいよいよ日傘を買うに至ったのは、昨今の猛暑の影響が1番の理由。
最近の北海道の夏は、もはや「涼しい」とは言えない。太陽の下に出ると、肌が焦げるような感覚がする。おととしまでは、多少の暑さなら気にしないでやり過ごしていた。だけど昨年の夏は違った。陽射しの強さが尋常じゃない。
そんなわけで、今日は思い切って日傘を買った。花柄の日傘は、どことなくノスタルジックで可愛らしい。手に取ると、思いのほか軽く、持ち運びも楽そう。
日傘を広げて、外に出ると、世界が少し違って見えた。明るさが和らぎ、風が心地よく感じられる。なんだか優雅な気分になって、自分が少しだけ「上品で華やか」な人になったような気がした。
小麦色の肌は、健康的で魅力的だと思っていたし、夏の太陽の下で過ごす時間が好きだったけど、年々強まる夏の陽射しと、日焼けの後に残る疲労感も増してきたから、日傘を買ったのは自然な流れだったのかもしれない。
新しい日傘を手に、歩く道すがら、ふと思った。日傘を使うことは、自己防衛だけでなく、日々の生活に小さな楽しみを加えることでもあると。花柄のデザインが心を和ませ、日傘の下で過ごす時間がほんの少しだけ、特別なものに感じられた。
これからの夏、日傘とともに過ごす日々が楽しみになった。日傘を差しながら、上品で華やかな私を少しずつ取り入れていきたい。
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◾︎わたしのこと
霞月つむぐ ¦読書好きなエッセイスト
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