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田んぼの記録-田植え

 今回は5月2日から6日にかけて、はぎや農園にて田植えを行いました。天気に恵まれた4日間、参加者は総計約50人。今回は5月3日の様子を皆さんにお届けします。


午前10:00 集合 

 東京から電車で2時間、千葉県は佐倉市の南酒々井駅に集合。
車で来たメンバーはGWの大渋滞に見舞われながらも、なんとか到着しました。(来年、車で来る方は出発時間に要注意)

 駅から車に乗せてもらい、はぎや農園のユウスケさんとミホさんのお家へ。

 全員で自己紹介を行い、山間にある田んぼに移動。
自然でいっぱいの風景と初めての田植えに胸を膨らませ歩くこと約5分、目的地に到着しました。

午前10:45 田植えの説明
〜ユウスケさんによる田植えレクチャーの始まり〜

 

よく見ると線が引かれている

予め田んぼにはユウスケさんとミホさんによって、真っ直ぐな線が引かれていました。この線を目印に苗を植えていくのです。

田んぼに30cm間隔に専用の道具で線をひき、田植えをしていく印をつけます。この印にそって1人3列、一箇所あたり3本ほどの苗を縦横30cm間隔で植えていきました。

「5月2日〜4日 田植え」生活共同体TSUMUGI

①苗を投げる

空飛ぶ苗

 苗床から苗をちぎり取り、田んぼへ投げます。
植え進み続けると、途中で手持ちの苗がなくなるため、苗を補給できるようにしておくのです。
 最初は手前の方に投げて、進む途中で拾ってまた投げます。


②苗を植える
 
目印に沿って苗を3本ずつ植えます。

 植え方のレクチャー

苗を3本ずつにするのは、成長して12本になり、それが一番バランスがいいためで、この12本が成長してちょうど一膳分くらいのお米になります。

「5月2日〜4日 田植え」生活共同体TSUMUGI

植え方は人差し指の第二関節くらいの深さまで植えます。苗がまっすぐ自立することがポイント。苗を取るときは、成長点を傷つけないように注意しながら、植えたら最後は軽く土を寄せるようにぎゅっとつまんであげる。根っこが絡まって苗を取りにくい時は、水につけて泥を取ってやるとほぐれやすいです。

「5月2日〜4日 田植え」生活共同体TSUMUGI

 TSUMUGIでは苗を購入するのではなく、1から育てている・・・のですが、なんと今年は種まきをした後に降雪があり、発芽率が悪く苗がうまく育ちませんでした。そのため、足りない分ははぎや農園さんが懇意にしている農家さんが譲っていただきました。

③前進して植える

横並びでいっせいに!

 前方に30cm進み苗を植える、を繰り返します。

 進行方向には30cm間隔で線が引かれているものの、横には線が引かれていません。(ノートの罫線(横線)のような状態で、方眼ではない、といったイメージです。)

 よって一番最初に植え始める人の間隔を参考に、隣の人が植えて、またその隣の人が植えて…「カエルの合唱」の輪唱(間隔を開けて同じ旋律を追いかけるようにして歌うこと)ように植えていくのです。

午前11:00頃 田んぼの中へ

 説明を受けたメンバーは苗を投げ入れた後、恐る恐る田んぼの中に足を踏み入れました。想像よりも深さのある田んぼに驚きながら、全員田植えの姿勢に。

「隣の人が植えたら、自分が植える」と頭で唱えながら、田植えがスタート!

 水を含む重たい土を掻き分けて懸命に進んでいると

「あ!やばい!!」

 1人の男性が声を上げました。
どうやら足が抜けなくなってしまった様子。
場所によって田んぼの深さは異なっています。
深い所での滞在時間が長くなると、ぬかるんだ泥土に足がはまってしまうのです。

 どう頑張っても足だけ抜けて、長靴が置き去りになってしまう…
土との戦いを続けること約5分、とうとう足だけを先に抜いて素足のまま田んぼへ。

後から抜いた長靴は田んぼの外へと投げ捨てました。

 足は泥まみれになるも泥土の中はひんやりとして気持ちがよく、長靴を履いている時よりも動きやすくなります。男性の足取りは軽くなり、田植えのスピードもアップ。誰よりも早くゴールに辿り着きました。

 その様子を見て、他のメンバーも「後ろに続け」と一生懸命に植え続け、12時半ごろに田植えが終了しました。



午後 田植えとカカシ作り

 昼食を取り終え、午後の活動再開。
 グループを2つに分けて、1つは田植えの続きを、もう1つはカカシづくりを行いました。

田植えグループ

 
午前とは異なる手法で行いました。
 まず田んぼの片端に2人分のスペースをたこ糸で区切ります。進行方向に30cm間隔の線を引き、その線に垂直となるよう150cmほどの細長い竹を浮かべます。
竹にも30cmごとに印がついていて、その印に3本ずつ苗を植えます。植えたら30cm前に進んで、竹を浮かべ直しまた植えていきます。

 この手法は、午前よりも正確な間隔で田植えが可能になります。

カカシグループ

Q.そもそもなぜ「カカシ」を作ることになったのか?
TSUMUGIは2021年2月1日にCAMPFIREにてクラウドファンディングを行っていました。数あるリターンの1つが「TSUMUGIの畑にカカシを立てます」。
今回それを実現する運びとなったのです。

 はぎや農園さんにカカシの材料となる竹と大量のワラを用意してもらい、早速カカシづくりのスタートです。


竹をノコギリで適当な長さにカット!

 まず竹を十字にして骨組みを作ります。
 服を着せて袖口と裾をテープで縛ったら、服の中にワラを詰め込みカカシに肉付けをします。

最後はワラで頭部を作り、布をかけたら完成です。

 なんともド派手な格好のカカシですが、遠くからでも一目で
「あれがTSUMUGIの畑だな」
と分かるようになりました。


田植え完了

最後はカカシと記念撮影!

 こうしてTSUMUGIの2年目の田植えは無事に終了しました。

 作業中、クラフトビールのお店を経営している方、特許取得の支援をされている方、フリーランスで活動されている方など、参加者間で様々なお話をすることができました。自然との触れ合いで心身がリラックスしただけでなく、ビジネスに関する興味深いお話まで聞けて視野が広がりました。

 今回のnoteでは主に5月3日の様子をお伝えしましたが、下記には他日程に参加したメンバーのコメントを載せています。
そちらも是非ご覧ください。

5/2
  千葉の自然豊かな古民家で暮らすお2人。拠点のご自宅に着き、ガラガラと扉を開けて目の前に細い煙がフワッと見えたと思うと、お香のあまりにいい匂いに包まれて、お2人の印象はまずは香りの抜群のセンスから引き込まれていきました。笑
  初対面で田植えも初体験な私たちに、とても優しく温かく、田植えの作業のやり方を教えてくれたり自然に寄り添った農業のあれこれ、大変なことも楽しいことも色んな想いを話してくれました。
  別の業界で働いていたことから、ここでの農業に辿り着いたのも、人との出会いに恵まれたと話していたのが印象的でした。フワフワと柔らかい謙虚な人柄でご縁を運び、ギュッとかたく芯の通った意志で道を切り開いてるカッコいいおふたり。「まだまだ旅の途中だよね」と笑顔で話す姿がキラキラとして見えました。
そんなはぎやん、みほやんの田んぼでお米作りに携われることがとっても楽しみです。お天気にも恵まれた良い1日でした。

TSUMUGIの活動報告より/匿名

5/5   こどもの日   0〜4歳のこどもがたくさん(7人)。
  昨年参加した子連れの方もいて、色々とマネさせてもらって準備もなんとなくできて出発。
  子どもは田んぼに向かう道中でタンポポの綿毛を飛ばして遊んだり、おたまじゃくしやお花を見たり、カエルを探したり。寄り道し放題、探検し放題!
大人達はひと足早く田んぼについて、はぎやんから稲の苗の植え方を享受してもらい早速開始。
  子連れ組は旦那様方が子守を、奥様方が田植えをしていた。親は自分たちの子を主にみつつ、なんとなく大人全体で子どもたちを見守っている感じがあたたかかった。
  前日までの皆さんの頑張りのおかげで12時過ぎには残されていた田んぼ一面の半分くらいを植え終えました。
  途中それぞれの子供たちが頑張れ〜!と声援があったりなかったり☺笑
子連れでも駅からの行き帰りを皆さんがサポートしてくれたりと助かりました!!!

TSUMUGIの活動報告より/匿名

夏至にかけて、今度は「草抜き」という大事な作業が待っています。
次回はその活動報告を皆さんにお届けします。

以上、メンバーのみうより「田んぼの記録-田植え」のご報告でした。


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