純粋な性質を持つオイル「ギー」
アーユルヴェーダに無くてはならないオイル「ギー」。
市販でも手に入りますが、家で簡単に作ることもできます。
何度か市販の物を試してみましたが、私は手作りのギーの方が香りも味も断然好みです!!
今回はギーの作り方とギーの活用方法についてお伝えしたいと思います♪
ギーとは
まずはギーについて。
ギーとは無塩バターから水分やたんぱく質などの不純物を取り除いた純度の高いオイルのことです。
アーユルヴェーダではギーはサットヴァの性質(純粋性)があると言われていてとても神聖で縁起の良いものとされています。
ディナチャリヤ(健康の為の1日の過ごし方)の中に「朝に吉祥物を見る」というものがありますが、ギーは縁起が良いものなので朝に見ると良いということが古典に書かれたりもしています。
アーユルヴェーダにとってギーはただのオイルではないということがよく分かりますね。
ギーの作り方
無塩バターを用意します。
(今回はNZ産のグラスフェッドバターを使用しました。
以前日本のバターでも作ったことがあるのですが、泡が出過ぎて作りにくかったのでそれ以来NZ産のバターを使用しています。
アーユルヴェーダドクターである私の先生もNZ産のバターを勧めていました。)
①無塩バターを鍋に入れて中弱火にかけます。
②バターが完全に溶けたら弱火にします。
かき混ぜたりはせずに静かに見守ります。
初めに泡が出てきてそれが落ち着くとパチパチと勢いの良い音がし始めます。
こうしてバターの中の水分を飛ばしていきます。
(時々鍋肌に付く不純物をスプーンではがしましょう。そうすることで不純物が鍋肌で焦げ付くのを防ぐことができます。)
③気泡のサイズが大きく、パチパチと大きな音がしている間はまだ水分が蒸発しているということです。
それが段々と気泡のサイズが小さく音も静かになってきます。
色も透き通り黄金色になってきます。
これが出来上がりが近い合図です。
浮いている不純物に薄っすらと色が付いたら火を止めましょう。
④粗熱がとれたらコーヒーフィルターやこし布で漉しながら瓶に移します。
完成!!
実は今回のギーづくり少し火を入れ過ぎてしまいました。
写真や動画を撮っている間に火を止めるタイミングを見過ごしていたようで・・・
なので③の写真の色になるよりも少し前で火を止めるのがベストです。
火を止めた後も余熱が入り続けるので思ってるよりも早めに火を止めると丁度良いかもしれません。
あと極弱火もポイントです。
ギーの効果
ギーはピッタとワータを鎮静します。
冷たい性質があるためピッタの炎症を鎮める効果があります。
また基本的にオイルは消化力を下げますが、ギーには消化力を上げる
不思議な力があります。
また乾燥性の便秘の改善にもギーは効果的です。
他にも古典に書かれているギーの効果としてはこのようなものがあります。
・老化防止 ・知性の向上 ・記憶力の向上 ・目の健康の改善
・声や顔色が良くなる ・オージャス(活力素)を増やす
ギーはサンスクリット語で「グリタ」と言いますが、これは「輝く」という意味の言葉に由来しているそうです。
栄養素としてだけではなく、ギーを食べることで生命が輝く、そんなパワーを持ったオイルがギーなんですね。
ギーの活用法
・普段の料理の油として使う
一番簡単なギーの活用方法だと思います。
バターのような風味やコクがプラスされるので、野菜やキノコを炒めるだけでも美味しくなります。
・料理にかけて食べる
これもとても簡単な使い方です。
私はよくサツマイモやカボチャを蒸したものにギーと岩塩をかけて食べています。
すごくシンプルですが、素材の味も楽しめるのでお気に入りのギーの食べ方です。
そして意外にもお味噌汁にギーが合うことを最近発見しました。
今までお味噌汁+乳製品という組み合わせに抵抗があってやらなかったのですが、ちょっと挑戦してみようと思って入れてみたら意外にも美味しくてびっくり!!
ギーはバターと違ってサラサラとしているのでお味噌汁とも馴染みがよく、うまみがプラスされたように感じました。
良かったらお味噌汁にギー、おすすめです♪
・ニキビや口内炎に塗る
ニキビや口内炎などの炎症を抑える効果がギーにはあります。
ギーには冷たい性質があるので炎症の熱を鎮めてくれます。
・足や体が火照って眠れない時にマッサージオイルとして使う
ピッタが過剰になりすぎて火照って眠れない時は足の裏、おでこ、こめかみにギーを塗ると熱が引いて眠りにつきやすくなります。
仕事のことで頭が忙しい時やイライラしている時もおでこやこめかみに塗るとクールダウンすることができます。
・牛乳(または豆乳)に混ぜて飲む
寝る前にホットミルクに小さじ1程度のギーを入れて飲むと眠りにつきやすくなります。
消化力が弱い場合は牛乳に同量の水を加えたものを温めて飲む方が消化に軽くなります。
心がそわそわして落ち着かない時には試してみて下さい。
ギーを飲むことで便秘の改善も期待できます。
アーユルヴェーダにはなくてはならないオイル「ギー」、
作るのも使うのもとても簡単なのでぜひ生活の中に取り入れていただきたいなと思います♪
ギーを取り入れて生命を輝かせましょう♬
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