ゼヴヌル/ 詩
窒息するような短歌も幸せで吐き気がする
思考が気を抜いた隙に、世界の紫に染める
天国に辿り着けないから、愛に満ちた罰を下してください
今日も昨日と同じ、ただ雨の匂いがしただけ
明日も今日と同じ、告白の言葉を少しだけ
恋愛は厄介だ
恋愛は好きだ
「俺はお前が好きだからよ。」
現実と夢境の区別がつかなくなって、だんだんとめまいがする
臨界状態の鼓動なのか
もうずっと甕の中で甘い蜜に溺れて目が覚めないのか
狂人が馬鹿の夢を見て、聾者が聞く歌を流す
夢が覚める前の三日月
好きな音楽に替えて、
好きな人とデートする
「俺はお前が好きだからよ。」
ああ、両思いですね。