【読書レビュー】リーダーこそ身につけたい、スキルとしての「傾聴力」_マインドフル・リスニング
リーダーといえば、あなたなら
どんな人をイメージするでしょうか?
こんな感じの人でしょうか?
私の勝手なイメージでは、
・自分の信じた道を突き進む。
・人の話は、基本聞かない。
そんなイメージを持っていました。
でも、劉邦って知ってますか
三国志とかで出てくる人です。
↓この方
私の認識では、
この方、「傾聴力」で成功した人です。
後の劉邦の軍の作戦参謀となる張良という人が、劉邦にあった時の感想を記した記事によると
様々なタイプのリーダーがいると思いますが、
どんなタイプのリーダーであっても、傾聴力が大事
って話をしていこうと思います。
■本からの学び
1. リーダーこそ、話を聞け
優れたリーダーにこそ、聴く力が必要です。
聴く時に相手の立場や、価値観から話を理解することに努めるべき。
と、この本で教えてくれています。
相手に共感しながら話を聞きましょうってことですね。
共感しながら・・・言葉でいうのは簡単ですが、
どう行動すると良いのでしょうか?
タールトン州立大学のクリストファーC.ギアハート博士の研究で
共感を持って話を聞くための行動セットがわかっているので
紹介していきます。
(1)認識する
この認識するというのは、
・話の内容を文字通りに認識するだけでなく
・表情や仕草、会話の間などから、
実際に言わなかった真意までも探る。
っていうこと。
言わなかったことまで分かるってなると
心の声でも聞こえてるの??
エスパー??
って気にもなりますが、聴覚だけでなく
第6感までフル活用して相手の話を聞きましょう!
ってことなんでしょうね。
(2)処理する
相手の話を第6感までフル活用して
しっかり聞いた次に
会話のポイント、時系列などを
正しく追いかけ、
話の整理や、まとめを行って相手に確認する。
そして、可能であれば、言い換えも行っていきましょう。
と提唱しています。
(3)応答する
相手の話をしっかり聞いた事を保証し、
コミュニケーションの継続を
促すことが大事。
その役目として、「応答」が必要なのです。
話をしてくれたことに感謝したり
言い換えや、明確な質問をする
これらも応答になります。
また、言葉に出さなくても、頷いたり、話に没頭するのも
「応答」になります。
ちゃんと貴方の言葉を受け取っていることを
アピールしていきましょう。
そして、どんどん話てもらいましょう!
ここまで 、 共感を持って聞くための行動セットをお伝えしました。
単に聞くのではなく、
立場、視点、状況、感情を理解し、話を整理しまとめる。
そして、それを相手に伝える。
本書の一文で以下のように言葉があります。
良い聞き手であろうとすること。
その意欲が大切なんですね。
2. 人を動かす聞き方
人が話を聞いて、動く時はどんな時でしょう?
相手を信頼しているから、影響され、行動が始まる
では相手を信頼するのは?
自分の感情を相手にしっかり受け止めてもらえるからこそ
信頼し、身を委ねる。
そう思ってます。
では、相手の信頼を得るほどの「聞く」というのは
どういうことなのか?
気になりますよね。
聞くには以下の4つのレベルがあります。
(1)注意欠如リスニング:上の空
(2)反応型リスニング:内なる自分と会話
(3)応答的リスニング:事実だけを聞く
(4)受容的リスニング:相手の感情にも寄り添う
(1)、(2)は話を聞いていない状態聞いてるつもり
(3)、(4)の違いが重要になるわけです。
本書から具体例を抜粋してみます。
まずは(3)応答的リスニングの例
続いて、(4)受容的リスニングの例
こんなこと言ってくれる人がいたら、大人でも甘えたくなりますよね。
感情も状況も含め、全て包み込んでくれる。
そんな聞き手を私なら完全に信頼してしまいます。
みなさんはどうでしょうか??
3. 話に集中したいから、先に質問を考える
質問をする必要あるとき、
何を質問しようか考えながら、話を聞くのって
難しいですよね。
私は、シングルタスカーで
同時に二つのことを考えられないんですよね。
なので、何か話をするときに予め、質問リストを作る
これとてもいいなと思いました。
日常的な会話ではなかなか難しいかもしれませんが、
ビジネスでは役に立つのではないかと思います。
■感想
リーダーというと、
背中で語る。
こんなイメージが私にありました。
学生時代、野球でピッチャーをやっていた経験があるのですが
投げやすいキャッチャーと、投げにくいキャッチャーがいるんですよね。
投げやすいキャッチャーはどんなボールを投げてしまっても、なんとか取ってくれる気がするし、
返球も小気味良い。
テンポがよくなり、気持ちよく投げられる・・・。
会話も一緒なんだと思いました。
どんな話をしても、感情も含め、一旦受け止めてくれる。
ただ黙って聴くのではなく、話を一緒に整理したり、深掘りをしてくれる。
そして、その聴くという行為に、全力を注いでくれる。
私は傾聴力は、先天的な能力、性格だと思っていました。
でも、この本を読んで学んだのは、
「傾聴力」はスキルということ。
劉邦は傾聴力があるタイプのリーダー
という風に、リーダーの一つのタイプではなく
全タイプのリーダーにとっても必要な、「スキル」なのだと思います。
「傾聴力」というスキル。
SNSなどを通じて、様々な意見をいう発信者(ピッチャー)が増えた今だからこそ、
良いキャッチャーが求められる時代なのではないでしょうか?
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事が、読んでくださった方の
何かを掴むきっかけになれば幸いです。