読書メモ#2:思春期のトリセツ
仕事の電話で真夜中に呼び起されてしまったものだから
こんな時間にnote執筆。
少し前に読み終えたこちらの本で印象にのこっている言葉。
「おわりに」の最後に記された言葉。
もう、この一言ににじみ出てしまっていると思うのだけど、
終始、愛にあふれた1冊でした。
親が子を見るまなざしや、かける言葉が少し違うだけで
子どもに伝わる愛の量って全然違うんだろうなって思う。
親の一言って、意外と残っているものだから。
傷つけられた言葉よりも、愛を感じた言葉のほうが
より残る気がする。
私自身も、父親からもらった言葉がそのまま
自分の信念となっている。
「本質を見る」
「自然を甘くみたらあかん、人間は謙虚に生きるべきだ」
「少数派でいい、誇り高くあれ」
父はもうこの世にいないけれど、この言葉が私の中で生きていて
年齢を重ねるごとに意味をもってきたから
いま、私は私らしく生きていけている。
でも、決してこの言葉を押し付けられたわけじゃない。
何かの会話の中でこぼした言葉だったり
繰り返し口にされてきた言葉だったりするのだろう。
でもそれが父の生き方を表していたから
ここまで残っているのだと思う。
父は常に私の選択を尊重し、信じてきてくれていた。
自分の思うように生きればいい、自分の人生は自分のものだから。
そういうメッセージをいつも送ってくれていたように思う。
黒川さんの「たかだか100年の地球バカンス」という言葉からも
お子さんへのそういう想いを感じて
なんだか胸が熱くなった。
この本は、そういう胸が熱くなるような言葉が詰まっているけれど
決して感情の話だけではなく
脳の仕組みについて、理論的に語られている。
でも文章が軽快でとても分かりやすいから
すらすら読めて、すっと頭に入ってくる。
親であっても親でなくても
誰かの子であるあなたへ
ぜひ読んでもらいたいなって思う1冊でした。
思春期のトリセツ (小学館新書 427) | 黒川 伊保子 |本 | 通販 | Amazon