ミサのカンペを公開します
こんにちは、躓くロバです。
自己紹介で軽く触れましたが、私は普段カトリックの教会にお世話になっています。
この記事では私がミサ(礼拝)の際にこっそり覗いているカンペを公開します。
カンニングペーパーの略です。念のため。
ちょっと昔話。
ミサに初めて行った日、私は終始そわそわしていました。
「今なに唱えればいいの」って。
そこで思っちゃったんです。
式次第や唱える言葉がコンパクトにまとめらたカンペがあればいいなって。
もちろん、既にそういう本は出ています。
『ともにささげるミサ』とか『キリストと我らのミサ』とか。
とても良い冊子なのですが、欲を言えば詳しすぎるんです……。
一覧性が低くて、頻繁にぱらぱらする必要があるんです。
もっとざっくり知りたいよ!
あんまりぱらぱらしたくないよ!
そうだ!自分でまとめちゃおう!
そんな感じで作りました。
ミサに行こうと思っている方、まだミサに慣れていない方、そして求道者をサポートする方のお役に立てれば幸いです。
ひとまず、実物をご覧ください!
ミサは ①開祭 から始まり、②ことばの典礼 と ③感謝の典礼 を経て ④閉祭 で終わります。
私たち(会衆)が唱える箇所のほとんどは ①~③に集まっています。それぞれ1ページずつでまとめました。合計3ページ!
さっそくですが、ご覧ください!
①開祭
②ことばの典礼
③感謝の典礼
上段は式次第と進行状況を示していて、
下段は私たち(会衆)の言葉がまとめられているんです!
ふふふ、レイアウトとか配色とか、細部までこだわったんです!
……いかがですか? ちょっと期待が持てそうじゃないですか?
え、なになに?「使い方を聞いてみるまでは良さが分からない」?
......そうですよね、これだけ見せられてもよく分からないですよね。
これからご説明します!
カンペの使い方
具体的な説明に入る前に、ちょっと前提の話からさせてください。
回り道に見えるかもしれませんが、結構大事な話です。
カトリックのミサは、日替わり定食と同じ。基本的に「常に変わらない部分ordinary」に「日替わりの部分proper」を挿入して組み立てます。
たとえて言えば、「日替わり定食」の仕組みと同じ。いつも変わらずついてくるお味噌汁・ご飯・お漬け物と、メインのおかずは日替わりメニュー。常に変わらないベースの部分に日替わり部分を挿入します。
これは正教会の聖体礼儀について解説された文章を改編したものです。秀逸な例えだと思い、拝借しました。
さて、この記事でご紹介しているカンペは「常に変わらない部分」にあたります。つまりお味噌汁やご飯やお漬物です。
より正確に言えば「常に変わらない部分」のうち、私たち(会衆)が唱える部分を抜粋したものです!いわばご飯!白米ッ!!!
では「日替わりの部分」はどうするのかという話ですが、別の冊子を用います。これは『聖書と典礼』と呼ばれるもので、教会でもらえます。
ここまでの話を簡単にまとめておきますね。
ロバがミサで使うリーフレット
① 常に変わらない部分 ……. カンペ(ご紹介中)➡︎ この記事で入手
②日替わりの部分 …………… 『聖書と典礼』➡︎ 教会で入手
長らくお待たせしました!
ようやく具体的な使い方をご説明する準備が整いました。
カンペ上段には、全体の式次第が書いてあります。ここでまず、現在の進行状況を確認します。その後のアクションは、次の3つのうちの何れかです。
1. もし背景がみどり色だったら、白米です。
つまり「常に変わらない部分」のうち唱える部分です (開祭では「回心」等が該当します)。カンペ下段に唱える言葉が書いてあります。
2. アスタリスク(*)が付いている場合は「日替わりの部分」です (開祭では 「入祭の歌」等が該当します)。教会でもらえる『聖書と典礼』を参照してください。
3. 背景がみどり色ではなくて、アスタリスクもついていない場合は、正面の祭壇や朗読台に注目すれば大丈夫です。
カンペの使い方をまとめます。
カンペの使い方
①式次第(上段)を見て進行状況を把握
②-1. みどり背景の項目→下段をみる
②-2. *の項目→『聖書と典礼』をみる
②-3. いずれにも該当しない→正面の祭壇や朗読台をみる
お気づきの通り、このカンペは『聖書と典礼(Sunday Liturgy)』との併用を前提にして作られたものなのです。
そこでカンペをSunday Liturgy +と名付けました(ちょっと長いよね。私は普段 "ミサのヤツ" って呼んでます。名前募集します笑)。
名前はともかく『聖書と典礼』とこのカンペがあれば、そわそわせずにミサに参加できそうだと思いませんか?
そう思ってくださったあなた!ぜひミサにお持ちください!
ダウンロードの仕方をご案内します!
ダウンロード用リンク等
ここまで紹介してきたカンペのリンク集です。
PDF版とJPEG版、ともにL判(89×127mm)の比率になっています。
私はL判で印刷して使っていますが、2L判でもいいかもです。
コンパクト性を重視するか、可読性を重視するかですね。
カンペ(Sunday Liturgy +)リンク集
◾PDF版
・1〜4ページ:バインダー(159KB)
◾JPEG版
・1ページ目:表紙(791KB)
・2ページ目:開祭(2.5MB)
・3ページ目:ことばの典礼(2.0MB)
・4ページ目:感謝の典礼(2.6MB)
私はコンビニで写真として印刷して、
無印良品のクラフトアルバムに入れて使っています。
3冊で190円と、お求めやすい価格です。
あまったページには典礼暦年(カトリックの暦)とか、ロザリオのお祈りの仕方とかを図解して入れています。そちらもいつか記事にしますね。
「これいいかも」と思ったあなた、
さっそくコンビニ(と無印良品)へ!
印刷や配布はご自由にどうぞ!
お知り合いの方にもぜひご紹介ください!
使い方の説明が面倒であればこの記事ごと紹介しちゃってください!笑
あ、売るのはダメですよ!
著作権上の注意事項は以上です!
内容についての注意事項が若干あります!
もう少しだから最後まで読んでね!
⚠️ 注意事項と次回予告
ここまで長い間お付き合いいただきありがとうございます。
手短に申します。汎用性を過信しないでください。
このカンペで物足りない場合は、冒頭にご紹介した『ともにささげるミサ』等のご利用をおすすめします。
例えば短い言葉(アーメン、主の平和、神に感謝…)は、覚えやすかろうと判断し、割愛しました。不親切で申し訳ありません。
また「信仰宣言」では使徒信条を掲載しており、ニケア・コンスタンチノープル信条は掲載しておりません。ご所属の教会によっては使いづらいかもしれません。ご要望があればお作りいたしますのでご連絡ください。「信仰宣言」以外のご要望も承ります。ご連絡方法はメールでもTwitterのDMでも構いません。その他ご意見やご感想があればコメントください!
とりあえずこんな感じでいいかな。
下の❤️押していただけると喜びます!
コメントも大歓迎です!!
「ダウンロードしたよ」の一言が力になります!
カンペの名前も募集中です!!
最後に、次回の告知。
次は『長崎版 どちりな きりしたん』をご紹介します。
ちょっと不思議な名前ですよね。
安土・桃山期につくられたカテキズム(カトリック信仰Q&A)です。
文庫本で約100頁ですが、なかなか読み応えがありました。
そんなわけで、次回も乞うご期待!
それじゃ、またね!
さいごのさいごに
コロナ禍の影響でオンラインミサが続いております。不慣れな方にはイグナチオ教会のミサがお勧めです。日替わりの部分、つまり『聖書と典礼』の部分のテキストが表示されるためです。
来年の待降節(2022年11月末)から新しい式次第に変わるようです。需要があればそれに合わせて更新します。
追記:ご要望があったのでA4版もつくりました。文字が黒くなったり大きくなったりしてます。普通紙で印刷する方におすすめです。
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