映画の現場(これも小道具管轄)
線引きが難しい管轄問題
映画の小道具・持ち道具を担当していた私は、以前書いた記事でも触れた、"これどこ管轄?"問題に度々遭遇した。
以前の記事はこちらから↓
サウナにて
その時準備していた作品で、
サウナに数名の男達。
腰にはタオル。
すると突然壁が外れ、檻状になった個室はヘリで吊り上げられ上空を飛行し、巨大キャンプファイヤーに降下。
という奇想天外なシーンがあった。
登場人物はみんな裸だし、私の管轄は腕に付けるロッカーキーくらいかと余裕こいていた。
なんという事でしょう。
腰に巻くタオル、衣装じゃなくて小道具でしたー!
持ってるなら小道具
巻いてるなら衣装
だと思っていたら違いましたー!
腰に巻ける大きさのタオルにサウナ名をシルクスクリーンで手刷り。
準備完了!
股間を真面目に
最初に説明したシュチュエーションを撮影していくのでタオル一枚の男たちが動く動く!
もちろんタオルの下は肌色パンツや前貼りをしている。とはいえタオルがめくれてはNGになる。
そしてその度に私が呼ばれる、、、
私?股間見えたら私の問題?
軒先ののれんをくぐるように男達の腰に巻かれたタオルをめくり、不自然じゃない程度に肌とタオルを固定。
本番!
どうか見えませんように!
そう祈りながらモニターを凝視。
これからもあの時以上に股間を真面目に見る事はないだろう。
該当シーン撮了
嬉しさのあまり、個人的にサウナタオルを作りみんなに配りました。
小道具って、持ち道具って、奥が深い。
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