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身軽に小粋に
パリジェンヌになりたい
「真っ赤な口紅をつけて、スリムなパンツスタイルにサラッとコートを羽織り、フランスパンを紙の袋に入れて気分良くパリを闊歩する」
そんなイメージ。
真っ赤な口紅
自分に似合うものを堂々とつける。
スリムなパンツ
スリムな体型を維持できているのはセルフコントロールができているから。
サラッとコートを羽織る
気負わない服装。
気分良く闊歩
ご機嫌でいるのは自分の暮らしに納得している証拠。
どれも難しい。
人の目を気にする性質があるのは私だけか。異端であると浮いてしまう。好みが流行や定番と異なることに不安を感じていた。
でも、思うのだ。
自分の好きなものを身につけているとその日がいい1日になる。好きな物を着て、好きなメイクをする。
それだけで明るい気持ちで過ごせる。
それから少しずつ変化を始めた。
気に入っている服や靴だけを残し、惰性で持っている物は処分した。
職場に着くまで、好きなスカーフを巻いて行く。朝の明るい気持ちは1日を変える。
口紅も塗り方次第。自分に合う塗り方を探した。自然と口角が上がる。
眉の形を変えた。形が変わるだけで表情が変わって見える。鏡に映る自分の表情が明るく見えるだけで気分が良い錯覚、いや、本当にそういう気分になれる。
少しずつ歯車が回り始めた。
次はスリムな体型を目指す。朝に1kmほどのウォーキングをしたが、8月現在はお休み。暑さには勝てない。ウォーキングをしている時期は心なしか足が引き締まり、体重も少しずつだが確実に落ちていた。1番の違いは心持ち。ほんの少しだが歩いたことで自分なりに何かを成し得ている自信が積み重なっていた。
服装はどうか。だんだんと自分の好みがわかるようになってきた。色、丈、素材。選ぶものが絞られてくる。背伸びして選んだものではないから、自分にフィットする。
フランス人はファンデーションをあまり塗らないそうだ。シミもシワも歳を重ねた勲章だから、隠そうとは思わないらしい。塗ることで肌の奥行きが隠れることに違和感を覚えていた。毛穴も凹凸も隠せなくなるけれど、ファンデーションはやめた。下地やコンシーラーを少量使って仕上げた肌に納得している。
身軽になりたい。持ち歩く荷物を減らしてみた。荷物が軽いと体が軽い。心も軽くなる。
場所はパリではないし、フランスパンなんて持ってないけれど、ご機嫌で身軽に街を闊歩する自分になる日が遠くないことを願っている。いや、目指している。