ひょうげまつ日和 Vol.3 当日の様子&報告
10月5日(土)「出雲かんべの里」にて開催した、トークイベントの第 3回目「ひょうげまつ日和 Vol.3」。
さまざまなジャンルでものづくりに携わるスピーカーから、普段は聞けない話をたくさんお聞きし、「にゃんもにゃにゃ」とおにぎりでほっとひといきつく、充実した時間となりました。
それぞれのスピーカーから飛び出したお話とトークの感想を、簡単にご報告いたします。
目次
スピーカー 1人目 小西本店 小西資子さん
スピーカー 2人目 西持田窯 津田堅司さん
スピーカー 3人目 うるし職人 長屋桃子さん
Special Thanks トークのお供
スピーカー 1人目 小西本店 小西資子さん
1853年の創業以来、山陰の台所で親しまれている「錦味噌」でおなじみの小西本店の小西さんからは、新商品「にゃんもにゃにゃ」の開発話や、ラーメンや大豆産地とのコラボレーション、SNSを使ったキャンペーンなど、伝統を守りながらも新しいチャレンジを続ける姿勢について伺いました。
「美味しい味噌を届け続けたい」──そんな会社としての思いと、「少しでも人生に楽しいことを提供したい」という小西さんの心意気が、チャレンジにつながっていると感じるトークでした。また、「味噌は生きているので、時間とともに変化する味も楽しんでほしい」というお話も印象的で、これからは日々の生活の中でお味噌を使うのが、ちょっと楽しくなりそうです!
スピーカー 2人目 西持田窯 津田堅司さん
沖縄での修業を経て、松江で自ら薪窯を造り、2019年から島根県の土を使って作陶している「西持田窯」の津田さん。修業時代から独立までの葛藤と決断に至るまでの思い、そして、実際独立してみて感じたこと、出来上がった作品に対する考え方などをお聞きしました。
ガスや電気窯の選択肢もある中で、あえて管理が大変な薪窯を選ぶことには迷いもあったそうです。それでも、悩み抜いて「薪窯でやりたい」と決断。これからも「とにかくいいものを作るために、窯造りでも何でも、必要なことを続ける」と語ってくれました。津田さんのものづくりの今後の展開がさらに楽しみになるお話でした!
スピーカー 3人目 うるし職人 長屋桃子さん
漆をもっと身近に、という思いで活動している長屋桃子さん。松江の伝統技法「八雲塗」について、工程パネルを使って説明してくださいました。さらに、その伝統を進化させたご自身の新ブランド「八雲塗ULTRA(やくもぬりうるとら)」に込めた思い、素材としての漆の魅力や、「本物」の漆器を見分けるワザまで、「漆」のお話をたっぷり聞かせていただきました!
「漆をやっている人は全員、『素材』に惚れていると思う」と長屋さん。「天候や職人の雑念にも影響される『気難しい素材』だけど、すべての要素が噛み合ったら、素晴らしいものになるんです」とのこと。「惚れている」と言う通り、「魅力的な想い人」を語るような熱量に、こちらも惚れました…!
Special Thanks トークのお供
松江のカフェCafe ailesさんの2種のおにぎり、今回のスピーカーでもある 小西本店さんの「にゃんもにゃにゃ」(猫型もなかに入ったフリーズドライのお味噌汁)が本日のお供。各テーブルでお湯をそそぐと、ふんわりお出汁とお味噌の良い香りが漂う、楽しく美味しいひとときになりました。
今回は丘のクラフト展の会期中に開催ということもあり、たくさんの作り手さんや、ものづくりに興味のある方々にも足を運んでいただき、最後の質問タイムも、様々な角度からの問いが飛び交いました。
スピーカーの方々と参加者の皆さんのおかげで、今回も楽しく、ものづくりに対する意識がより深まるイベントとなりました!
ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。
「もっと作り手さんの話を聞いてみたい!」と思った方は、ぜひこちらのnoteをチェックしていただき、次回の開催を楽しみにお待ちくださいね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?