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私が見ている「ウエディング」の世界

はじめましての方も、おなじみの方もこんにちは。
現場大好きプランナーの福澤若菜です☆

今日のテーマは私が見ている「ウエディング」の世界線の話。

そもそもなぜ「ウエディングプランナー」をやろうと思ったかというところからお伝えします。

私はよく周りから言われる、「華やか」「キラキラしてる」「感謝されそう」「幸せそう」といったものはイメージしていませんでした。
「ウエディングプランナー」も職業一覧で見つけて「コレだ!」となったくらい存在も知りませんでした。

高校の部活動で「演劇部」に入り、3年間しっかり部活していて、いろいろな舞台も見に行き、こんな仕事をする人になりたいと興味を持ち「舞台人」を調べはじめたのが最初のきっかけ。
調べれば調べるほど、自分が継続的に続けるのは難しいと感じてしまいました。
そんなとき出会ったのが、「ウエディングプランナー」という職種。

なぜなら共通点が沢山あったから。
舞台の主役=新郎新婦
舞台の観客=当日の招待ゲスト
演出家=プロデューサーやプランナー
舞台監督=キャプテンやプランナー
音響・照明・衣装などなど各種プロフェッショナルが当日を作り、特別な時間を作り上げる。そしてそこに代金が発生する!

これなら職業としてやりたいことができるかもしれない!と思ったわけです。
私のやりたいことは
「主役に安心して舞台に立ってもらうこと、ゲストに楽しんでもらう事」
演劇や音楽、ドラマなどのエンターテイメントに関わる人はきっとその特別な時間のために精一杯活動してくれていると思っています。
私もそんな人になりたくてウエディングの世界に入りました。

演劇も同じ台本でも、見てくれるゲストも違えば、当日の環境、役者さんの体調などで空気感が全く違います。何度も同じ芝居をしても同じにはならないもの。
ウエディングも全く同じだなと思い、その世界に興味を持ちました。
とはいえ、小5から高3まで「理学療法士」を目指して市内県立の進学校、さらには理数系の私。親はびっくりしたと思います。
もちろん急な進路変更に自分にも不安があったので、「家政学科」のある大学を選び、4年間という時間をもらい、その間に自分で学費を稼ぎ、夜間で専門学校のブライダルコースを受講し、現場を経験し、卒業するまでの4年間で変わることなくブライダルを目指せるようなら就職しようと説得しました。

結果、4年間ぶれることなく20年もこの世界にいるわけです。

ここまで読んでいただくとわかると思いますが、
1ミリもキラキラしたコンテンツが有りません(笑)
感謝される、華やかなんて興味がなかったんです。
それは今でも変わらず「結婚式の世界」に「夢」みたいな物がないので、
どんな要望があっても、どんなことが起こっても、誰が何を言っても、あまり気にならないという恐ろしいほどの鈍感さがありました。

だって「最高の舞台を作る」という目的のために、すべてのスタッフ(新郎新婦含む)が妥協できないのは当たり前のことだから。
そんな世界線で仕事をしているので、たまに「素敵な仕事ですね」「華やかな仕事ですね」と言われると、とても動揺します(笑)

だって、本当にプランナーの仕事はヒアリング、要望にあわせた提案、スケジュール管理、手配、書類の作成、確認、予算の管理、スタッフの管理と一般的に地味といわれる仕事がほとんど。
しかも、一生に一度、約半日に数百万円という大金を使うというプレッシャーのかかる現場。
予定通りできて当たり前、100%が当然、ミスが出ればクレーム、関わる人も多いので結局何かトラブルはついて回るけれど、それを大きな問題にならないように進めていく仕事なので、代わりに謝るなんて日常茶飯事。それで無事挙式披露宴が進むならいくらでもしますよ、謝罪。という仕事。
そのため、この仕事に憧れを持って入ってきて、離れていった子は何人も見てきました。
そんな世界線なのに、こうして続けていけるのはやはり当日の満足感や、充足感、「役に立てた」という気持ちと、みなさまからもらえる「ありがとう」という言葉なのかもしれません。
そしてやはりそこに関わる本気の「新郎新婦」という主役と全力で向き合ってくれるプロフェッショナルなスタッフさんたちの存在です。

何件やっても同じ台本ではない、一生に一度しか作ることのできないこんなすごい「舞台」に関わる仕事に巡り会えて本当に幸せだなと思う、そんな世界線でウエディングを見ています。



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