「つくね、大阪だよ！一人集合〜！！〜前編」の話
さて。
無事にメインイベントを終え
一人部隊になったつくね。
ふらりとお洋服を見たり雑貨を見たり。
（お腹すいたわ）
ふらりとフードコートへ。
ぎゅん！
石焼きビビンバが目に飛び込んでくる。
ピビンバが正式名称なん？
ピビンバが……？
無理だ、ビビンバでいいわ。
ビビンバがいいわ。
神の作りし至高のお食事のひとつ。
ビビンバ……
キミにきめた！
こんなん……
何処をどうしたって
ウマいに決まっとるじゃろがーっ！！
そして……
腹が膨れるともう、ゆっくりしたくなる。
（あー……そうだ。泊まるとこ探さんと）
何処にすっかなー？
久々にサウナ行きたい……
そのまま泊まれるトコがいい……
もう歩きたくない。
さっき足の指先がつった。
今は膝の下辺りがつってる。
足がもう限界だと叫んでいるんだ。
むむっ？
カプセルホテル＆サウナ
「大東洋」
そういや、むかーし大阪住んでた時に
よく見かけたわ。
わぁ……
サウナめちゃ良さげ〜。
口コミもいい感じ〜。
え……
一泊朝食付きで¥3600……
この時代に……
どんな価格破壊？
よっしゃ、予約完了！
ビバ、文明の利器！！
待ってろ、大東洋〜！！！
入口から清潔感のある雰囲気で
テンションが上がる。
女性は二階が客室、地下一階にサウナ。
手渡されたバーコード付きのカギで
自動ドアが開く。
（うぉぉ……ナニソレ）
気分は……
ハリウッド映画の主人公。
（チョロい）
最近のシステムはそんな事になってんの？
教えといてよ、ドキドキするわ。
ロッカールームで277と鍵に書かれたロッカーを探すも……
見当たらない！
（えっと……）
一巡……
ニ巡……
立派な不審者の出来上がり。
「あの……ホテル利用の方ですか？」
心優しき村人が
さまよえる旅人に声をかけてくれた！
「ﾊｲ……」
「このゾーンの、好きなトコ使ったらいいですよ〜」
「あああありがとうございますっ！！」
サウナ……めちゃ綺麗！
水風呂……すげぇ冷たい！（←褒めてる）
ベンチで休む……
（あぁ……フワフワする……）
お久しぶりです、この感覚。
これを3セット繰り返し
色んなお風呂を堪能する。
サウナを満喫し、ラウンジへ。
えぇ……
綺麗、つーかカワイイな？
すげぇ素敵センスじゃな？
そうだ、お湯お湯……
さっき、ここへ来るときコンビニに寄ったんだ。
最寄りのコンビニが今の私にはまあまあ遠い。
サウナの後で外に出る気になる訳がない。
美味しそうなカップラーメン。
万一お湯がなかった場合のおにぎりひとつ。
後は……
ビール＆チューハイ。
チョコ系のお菓子。
まぁ、ラウンジにお湯はあるでしょうよ。
レンジと電気ケトルはあるでしょうよ。
（あっれー？お湯？）
スタッフさんを発見した。
「あの、カップラーメン買ってきたんですけど、お湯あります？」
「スミマセ〜ン、ないんですよ〜」
「マジですか」
えーと……
お湯を作り出す方法……
電子レンジはある。
レンジ対応の容器……ないな。
紙コップでギリギリを攻める……アカンな。
自販機に無料のコーヒーがある。
熱湯があるって事やん。
いっそコーヒーを使っとく？苦そう。
スタッフさんと仲良くなる作戦は？
あぁ……
うーむむむ……
すごい、無人島におるみたい。
私はここで、お湯を作り出す事すら出来ん！
あーあ。
もういいぜ。
石焼ビビンバが食べごたえあったから……
明太マヨおにぎりと
チョコとビールとチューハイで
明日の朝6時まで
持ってくれよオレの胃！
よっしゃー。
ハガレン見倒してやるわ。
椅子にL座りで意気込む私。
旅の疲れかサウナの癒やし効果か……
スヤァ……
トスン。
「いって！」
スマホがみぞおちに直撃。
これを3セット繰り返し
（ふふふ……痛い。しかし、こんだけ睡魔がくりゃ眠れるだろう）
お布団にくるまれる私。
わぁ……
やっぱダメか……
眠りにつく事が出来ない！
最近ずっと家で寝付きが良いだけに
眠れなさがプレッシャーになる。
（もういいや、2泊以下の旅で眠るのは一生無理と諦めよう。48時間位徹夜したって、旅先なら動くし、睡眠不足でも平気なんだからね！フン！）
あー……
続き見よう。
ワクワク……
ドキドキ……
ウトウト……
スゥ……
ゴンっ。
そんなこんなを繰り返し
いつしか眠りについた。
スマホを見ると4時半。
（オハヨウゴザイマス）
後編へ続く
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