見出し画像

孤独を回避せよ『働く50代の快眠法則』角谷リョウ著/書評

睡眠不調になると「周りの人が自分に敵意を抱いている」と感じ周りの人を避けるようになるのだそう。人間は本能的に睡眠不足の人と関わると「危ない」「ややこしい」あまり有益な会話ができそうにないと思ってしまうのだと、スリープコーチ角谷リョウ氏は著書の中で述べています。なお、睡眠不調の原因は主に「老化」「マンネリした日常」だと言うのです。

著者がコーチとして関わった50代睡眠不調者の80%を回復させたというメソッドが「お手軽コース」「本気コース」に分類され紹介されています。お手軽コースはすぐに実践できるし、費用がかからないので、主婦の私にはありがたやでございます。

そうなんです、タイトルを見ると50代の方向けの本かと思われますが、全然全然そんなことはなく。これから老いが確定しているすべての人類が対象になるだろうなと感じています。

さて、本書では、ステップ①~④のメソッドで展開されています。

ステップ①環境の最適化
ステップ②睡眠圧を上げる
ステップ③寝る前に体をリセットする
ステップ④寝る前に脳をリセットする

ステップ①を行うだけでも50代の睡眠不調は改善されているようです。そのうえで、私の場合ステップ①②はそれなりにやれているなぁと振り返っています。

ただ、寝つきが悪い。本書を読み進めると、体が寝る体制に整っていないようでした。パソコンと向き合う時間が長いので、猫背・巻き肩になっている可能性が。そこで、本書の「ステップ③寝る前に体をリセットする」のひとつ「タオルストレッチ」を実践。

タオルストレッチは、タオルを両手で握って頭の上で外側に引っ張ったり、後方に倒したりする体操。タオルはどの家庭にもありますよね。このお手軽さがとてもよかったです。タンスからひょいっと取り出すだけでいいし、朝洗面するときに必ず取り出すので。そうですね、毎日顔を洗う、という感覚に近い行動かもしれません。

これなら続けられそう、と思って1週間ほど継続しております。毎日忘れず実践したいので、手帳にも書き込んでいます。

実のところ、2年前に看護師の仕事を離れてから、力仕事をすることがなくなり、肩がめっきり弱くなっていました。子どもを長時間抱っこしたり、綱引きなんてしてしまった翌日には、肩の腱を痛めて三角巾をして過ごすほどなのです(涙)

整骨院の先生からは「鍛えたり、ストレッチしないとだめだよ」と言われたのですが、なんだかぴったりくるものがなかったんですよね。だから、あまり肩に負荷をかけないようにしていたので、肩周辺は凝り固まっていたかもしれません。

しかしながら、このタオルストレッチは、負荷がかかりすぎず、しっかりと伸びている感じがして、ゆっくり眠りに入ることができているような感覚があります。ちょっと重いものを持ってしまった日も、ストレッチをしてケアすると次の日痛みが出ることもなくなったので、一石二鳥です!

もう一つは「ステップ④寝る前に脳をリセットする」の中で紹介されている「ジャーナリング」です。ジャーナリングって朝するものだと思っていました。アイデア出しをするというイメージが強かったんです。勝手な認識ですけれど、夜アイデア出しをしようと思うと、調べ物をしようとスマホやPCに長時間触れてしまうので、私には合っていないのかなと。

でも、「頭の中のモヤモヤしたものを書き出す」という言葉にピンと来まして。私は心配性ですし、寝る前にいろいろ考えがち。ですから、頭の中にあるものをただ淡々と書いていこうと実践していきました。どんどんどんどん書いていくというよりは、「こう考えている、うん、そうそう。よし、次」みたいな感じでゆったり文字を書き起こしていくのが、心に落ち着きをもたらすような気がしました。

ジャーナリングは聞き慣れた言葉でしたが、睡眠不調の改善にも深く関与しているのだ、と知ることができただけでも大きな収穫です。寝る前は、気持ちが走ることのないように、ゆったりとした情緒で書き出していきたいなと思っています。

睡眠環境のことを言えば、子どもの寝相が悪くて蹴られ殴られ、犬が急に吠えたりと、毎日十分といった睡眠をとるのは難しいのが現状にあります。しかしながら、長い目で見て、今からできることをやっていくことが大切なのだと本書を読んで感じました。

睡眠不調の行きつくことろは「不安」「孤独」「依存」にあると言います。それを回避するべく、睡眠からアプローチしていくことが重要なのだと。睡眠は心の安寧の基礎作りであるのだと再確認。何よりも優先して向き合っていく必要があります。

パーフェクトな睡眠は現段階では難しいかもしれないけれど、健康であろう、良い睡眠をとろうという姿勢は、自分にも、周りの人にとっても良い影響を与えると思っています。それが、人生100年時代を元気に生き抜く力だとも。


ご質問やご感想がありましたら、以下のフォームよりお問い合わせください。noteやX(旧Twitter)で回答させていただきます。


X(旧Twitter)でも繋がっていただけると嬉しいです。
https://twitter.com/tsukuharu

「つくしはるかナーシングサロン」
https://note.com/tsukuharu/membership


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?