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『エッセイ』上手くいかない恋愛

どうしてこうもうまくいかないんだ。

俺はどうすればいいんだ。
なんで、どうして、
最も大切にしたい人を傷つけてしまうんだろう。

なんで、どうして、
一緒にいて楽しい時間を共に作りたいのに、作れないのだろう。
あたたかい時間を作り上げたいと思っているのに、なんでなんだろう。

思うだけではダメなのかな。
大切にしたい。
愛している。
それだけのことではダメなのかな。

自分にできることは惜しみなくやってきた。
それがいいと思って、それしかできないと思って。

でも、それは、重たかったのかな。
真剣に考えすぎてしまったのかな。

でも、自分には軽く考えろ、と言われてもそれは無理な話だ。
だって、大切なのだから、
どうしても、勝手に、真剣に考えてしまう。

だから、大切な人が傷ついているときは寄り添いたいし、傷を癒したい。
それが、その人と離れることで得られるのなら、僕は喜んでそうしよう。
もちろん、離れたくはないけれど。

愛する人の癒しになるならそれでいい。
愛する人の役に立てればそれがいい。
ただ、僕は、愛する人の喜んだ顔が見たいんだ。
ただ、愛する人が無邪気に笑うところを見たいんだ。
そんな彼女の姿が何よりも好きなんだ。

でも、どうやら、僕が一緒にいると、その姿は見れないらしい。
僕ではダメらしい。
僕が一緒にいると、彼女を傷つけてしまうらしい。
僕を一緒にいると辛いらしい。

そんなふうになると自分の心も痛いんだ。
一緒にいるのが、会うのが怖くなるんだ。
胸が痛くて、悲しくて、切なくなるんだ。

だから、
だから、
だからさ。

どうすればいいんだろう。

何が良くなかったのだろう。
そもそも、君と僕では一緒になれない運命だったのかな。
運命なんて言葉を、
相性という物を、使いたくはないけれど、
信じたくなんてないけれど、
ここまでくると、信じざるを得なくなってしまう。
こんな気持ちになるんだ。

この運命に抗いたい。
相性なんて信じたくない。
どうにかして、変えたい。

そう思うのは紛れもなく自分のエゴで、
そう思ってしまうのは良くないことなのかな。

いくら自分を磨いても、
いくら知識をつけても、
いくら経験をしても、
愛した人を、大切な人を結果的に大切にできなければ意味がない。
いくら身につけても、そんなものは役に立たない。
むしろ、培ってきたものが邪魔をしてしまうようにも感じてしまうよ。

どうしてこうもうまくいかないんだ。

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