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カメラレンズ メタルキャップが緩い時の対応

オールドレンズのメタルキャップが緩くて外れやすかったので、対処法を考えてみました。合わせてキャップの種類もまとめていきたいと思います。


メタルキャップとは

メタルキャップとは、メーカーはかなり限られますが現行品でも販売されており、オールドレンズのフロントキャップとしても多く使われているカメラのレンズキャップです。ライカなどは、今でも標準装備でメタルキャップがついてくるレンズもあるようです。

一方、国内メーカーのSONYやCanonでは新品でメタルキャップを購入することは難しく、希少品で中古で出回っています。

メタルキャップは通常のプラスチック樹脂製のフロントキャップとは異なり、ちょっと高級感があり、個人的には好みです。

しかし、メタルレンズキャップは基本的にはかぶせ式のみなので、持ち運ぶ際に外れやすいというデメリットもあります。

こちらについて、次でご説明したいと思います。

キャップの種類

1.かぶせ式

かぶせ式のレンズキャップとは、レンズの上からはめる(乗せる)だけで、その名の通りかぶせるだけのレンズです。素材としては、樹脂製とメタル製がありました。(他にもあるかも?)

■樹脂製

かぶせ式 樹脂製 表
かぶせ式 樹脂製 裏

樹脂製のかぶせ式レンズキャップは、内側に溝があり、レンズの縁がはまるようになっています。そのためメタル製のかぶせ式よりも外れにくいです。しかし、スナップ式のようにつまみがあるわけではなく、力で引っ張って外すので、外しづらいというデメリットもあります。

筆者はこのプラスチック製のかぶせ式レンズキャップが使用しにくく、メタル製のものを新しく買い直したこともあります。しかし、かぶせ式のシンプルなデザインのメリットと外れにくさを兼ね備えたレンズキャップであることは間違い無いので、好みが大きく分かれるかと思います。

■メタル製

かぶせ式 メタル製 表

メタル製はメーカーによっては内側に滑りにくい仕上げが施されていることがありますが、基本的にはピッタリというより少し余裕があり、緩いと感じるものが多いと思います。

かぶせ式のメタルレンズキャップは、筆者は2つ所持しておりますが、片方は少し緩いと感じ、もう片方はかなり緩く持ち運びは出来ないと感じました。 

しかし、見た目でいうとスナップ式のようにつまみがなくすっきりしたスタイリッシュなデザインでロゴが引き立っているのと、メタルの質感が良く、デザインの優位性がプラスチック製よりもあると思います。

また個人的には、キャップを外すとき・はめるときの音もメタルレンズキャップの方が好みです。(カシュっとなる)

2.スナップ式

スナップ式のレンジキャップは、国内メーカーのほとんどが採用しているよくみる形のレンズキャップです。

キャップの上面につまみがついているタイプと側面につまみ(押すタイプ)がついているタイプと大きく二種類に分かれると思います。

現行品で主流なのは、上面につまみがついているタイプです。側面についているタイプはCONTAXやNikonなどのメーカーが中古品で出回っています。物によっては希少なため、1000円以上で出品されているものもありました。

スナップ式は基本的にプラスチック製しかないと思います。構造的にプラスチック製でないと簡易に作れないことが理由だと考えられます。検索してもヒットしませんでした。

しかし側面のつまみ部分が金属製のスナップ式レンズキャップはありました。(Nikonで中古品でした)

かぶせ式メタルレンズキャップが緩いときは

せっかくのオールドレンズなので、キャップまでこだわりたいと思い、レンズキャップを購入したのですが、上記でも記述しましたが緩いという問題は避けられず、、
緩いレンズキャップの調整の仕方をご紹介したいと思います。

方法1. マスキングテープを貼る

カメラマンをしている友人に聞いたところ、手っ取り早く緩さを調整出来る方法として教えてもらったのが、このマスキングテープを貼る方法です。一家に一つくらいはあるのではないでしょうか。(ないか?)

ちなみにセロハンテープやガムテープではダメなのか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、あまり粘着力の強いものはお勧めしません。内側に別のパーツが巻かれているキャップもあるので、粘着力に負けて調整している段階でパーツも外れてしまう可能性があります。

その点、マスキングテープほどの粘着力であれば、貼り直しもスムーズであり、マスキングが汚れてしまったなどの場合にも新しいマスキングテープへの交換も可能です。

マスキングテープも、黄色・青色・白色など、いくつか種類があると思いますが、目的を達成出来るのはどの色味でも大差がないと思いますので、お好みのものでお試しされるのが良いと思います。

方法2. 100円ショップの貼れる布を貼る

マスキングテープでどうにかしている、とは聞いたものの、せっかくのメタルレンズキャップにマスキングを貼るのはなあ、と思えた方には、こちらの方法をお勧めします。ちなみに筆者はこちらの方法で対応しました。

100円ショップに貼れる布という商品があります。(ダイソーで購入)

貼れる布 ベルベット
貼れる布 デニム
貼れる布 ベルベット アップ
貼れる布 デニム アップ

筆者はデニムタイプとベルベットタイプで試してみました。結論、ベルベットタイプがお勧めです。

ベルベットタイプは何色かあり、ブラック目当てでお店に出向いたのですが在庫がなく、仕方なく代わりに初めはデニムタイプを購入してみました。(色味もネイビーで一番ブラックに近いと思ったため)

内側の部分に小さく切って貼ってみたところ、デニムだと滑りやすいことと、摩擦でデニムが擦れてすぐにダメージジーンズ風になってしまいました。(これも味とみるか?)

しかし、ある程度に厚みをつけることが出来たので、緩さ問題は解消しました。

ただ、ベルベットへの思いを拭えず、再度違う店舗へ行き、ブラックは在庫がなかったのですが、ボルドーがあったので改めて購入。

実際に同じ手順で貼ってみたところ、デニムよりも摩擦の引っかかり具合と薄さと絶妙にちょうど良かったです。

ちなみに貼ったのはminoltaのレンズですが、内側に少しだけ凹凸があり、その部分を避けるように対面に貼りました。キツすぎるとレンズ側を傷つけてしまう可能性や、キャップがさらに緩くなる(可能性は低いか?)ことも考慮して、好みの加減に調整しました。

ミノルタ メタルキャップに貼ってみた

この辺りは貼れる布を何枚どのくらいの範囲で貼るかで調整出来るので、同じように緩さに困っている方で気になった方はぜひ試していただきたいです。

まとめ

オールドレンズをコレクションしていくのであれば、メタルレンズの緩さはどうしてもぶつかる問題かと思っています。(筆者の持っているオールドレンズは3本ですが、それでもすでにぶつかっている、、)

今回ご紹介した方法は、100円ショップのアイテムを使って手ごろに対処する方法ですが、やり方はいろいろあるかと思います。

一番手ごろなのは、自宅にあるマスキングテープを内側に貼るという方法で、見えないところだしこれでもいいかなと思えれば一番良い方法だと思いますが、見えないところもこだわりたい(自己満足したい)方には、今回のような方法をおすすめしたいです。

100円ショップの商品は入れ替えが多いため、この記事をお読みいただいている頃には、ご紹介した商品がすでに廃盤という可能性もあるかと思います。ただ、似たようなアイテムは継続している(ことが多い?)と思われますので、自分なりに、自分のレンズキャップにどうこだわってみようかと、考えながら、アイテムを探してみていただけたらと思っています。きっとさらに愛着が湧くと思います!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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