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田んぼの抑草&初期除草

2022年6月4日(土)、里山ごはんのがっこうDAY6にて「田の草とり」を行いました。除草剤を使わない自然栽培や有機栽培での稲作において大切な初期除草。今日は当日の様子と初期除草のポイントについてまとめました。

ずばり、初期除草のポイントは、「上農(老農)は草を観ずして取る」です。言うは易しではありますが。。

~当日の様子~

6/4(土)スケジュール。
青天🌞。
くず大豆と米糠を撒いた小学校田んぼ。
説明。背中に何かが。
稲の周りをごよごにょと。
こちらは不耕起冬季湛水田んぼ。草の種類が違いました。
ブランコのくわの木には沢山の実。
ランチタイム。通りがかりの長谷川さん(自然農家・水彩画家)さんも。
春野菜のメニュー。
3月の初日に植えたジャガイモ。新ジャガであっさりとした味わい。
エンドウとポテトサラダ。
畑のキャベツやカブも料理になりました。

6月4日(土)当日はすっきりとした快晴。
カエルの大合唱に包まれながらの作業でした◎🐸🐸🐸。



~初期除草のポイント~

さて、田んぼの初期除草のポイントを以下にまとめました。

1番のポイントは、「代かき(田植えの1~2日前)⇒田植え⇒除草(田植え後根付き次第・5~6日後)」の一連の流れをスムースに行うことです。

中国や日本の故事にある「上農(老農)は草を観ずして取る」という言葉の通り、田植えを行った苗が根付き次第、草が目視できる前にいかに速やかに除草作業を行えるかが肝心になります。


抑草や除草のポイント。
チェーン除草機。下が初期に使うもの。
上は稲も草も大きくなってから(輪になっていて稲への負担も大きい)。
両端にロープをかけ、田んぼの中全体ををくまなく歩く。

有機農家さんで用いる方が多いのが「チェーン除草機」という器具を使った除草。

稲が根付き次第、5日に1回のペースで田んぼ全体を引いて歩きます。チェーン除草は、田植え後おおよそ1ヵ月行います(場合によって1ヵ月以上)。

材料はホームセンター購入したもので、およそ1万円くらいで作ることが出来ます。

また、肥料分となるため「有機栽培」となりますが、「田植えと同時にくず大豆と米糠を撒く」というやり方もあります。

田植え後すぐに撒く。

このやり方は、「くず大豆や米糠によって発生する藻」や、「水分中の還元作用(一時的に酸素が薄くなる)」によって草の発生を抑えるもので、一反(10a/1000㎡)あたりそれぞれ40㎏位ずつを田植え直後に散布します。

なお、米糠は水を混ぜて団子状にしてから撒くと、風で流れずに良いです。

田んぼの状況にもよりますが、田植えから3日以上過ぎてしまうと効果が薄れます

また、昔ながらの「田車(最近では改良したアルミ製のものや動力付きのものが売られている)」を使った除草方法もあります。

アルミ製の田車(田転がし)。


動力付きの田車(大竹製作所製の3条用)


など、様々なやり方がありますが、一連の流れをスムースに行うためにも、

「田んぼを平らにする」
「田んぼは浅く耕す」
「常時深水で管理できるように、水路や畔を整える」

などの基本的な田んぼの管理が大切になります。

イノシシ対策や泥沼の谷津田、子育て(笑)などいろいろ楽しいハードルがありますが、年々経験値は上がっていきます。

ぜひ、お米の栽培を楽しんでいきましょう◎!🌾🐸

田植え後の稲の苗。



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