詩|ニーバーの祈りと空の青
空が青いというだけの真実が完璧すぎて
わたしはその完璧さに不安になってしまう
作り物みたいに縁取られた雲が笑いながら
バカだなぁ君は。そう言って流れていく
わたしは今、
どれだけ自分を知っているんだろう
わたしは今、
自分を生きてると言えるのだろうか
変えられるものと変えられないもの
コントロールできるものとできないもの
十分わかっていたつもりだったのに
我儘になってしまった心を悔やんでいる
ただ青いだけの空がそこにあって
ただわたしで在るだけの今がここに
ニーバーの