バレエダンサーはかくれ貧血に注意しよう
こんにちは!tsukikoです!
管理栄養士として、
ダイエットサポートや栄養指導の仕事をしています。
バレエのパフォーマンスアップのために
食を通じてサポートにつながる記事を書いています。
なんとなくだるい、といった身体に起こる様々な不調。
女性の不調の多くが、鉄分不足による貧血が原因となっている
ことを知っていますか??
血液の大きな働きの一つが、
全身に酸素を運ぶこと。
貧血になると、体中が酸素不足の状態となり
動機や息切れ、めまいや疲れやすさ、
頭痛などの症状が現れます。
貧血とは、
「全身の酸欠状態」
と言い換える事ができます。
貧血の原因は様々ですが、
生理のある女性で多いのが、
血液中の鉄分不足により引き起こされる
「鉄欠乏性貧血」です。
さらに、バレエダンサーは、
・運動中の酸素消費量が多いため、貧血に陥りやすい。
・繰り返しの着地動作で赤血球が破壊されやすい。
・大量の汗とともに鉄を喪失してしまう。
・成長期には、筋肉や骨の材料として鉄が必要。
のため、特に貧血には注意を払わなくてはなりません。
血液中では、赤血球に含まれるヘモグロビンが酸素と結びついて
全身をめぐります。
さらに、ヘモグロビンから酸素を譲り受けた筋肉中のミオグロビンが
代謝に利用するまで酸素を貯蔵する役割をしています。
このヘモグロビンやミオグロビンは、
たんぱく質と鉄分が結合してできています。
鉄分は、成人の体内には約3~5gが存在していますが、
そのうちの70%が赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンに
存在しています。
残りの30%は、肝臓や骨髄、筋肉などの中に、
貯蔵鉄としてストックされ、
足りなくなるとここから先に利用されていきます。
この貯蔵鉄が少なくなる状態を
「かくれ貧血」
と呼んでいます。
一般的な健康診断の血液検査でチェックするヘモグロビン値が正常でも
貯蔵鉄が不足している、かくれ貧血の可能性もあります。
特に、女性のダンサーでは、
厳しい食事制限などでバランスの悪い食事をしている場合、
生理などの出血で失われた鉄分をきちんと補われていないと
鉄分不足になってしまっているケースが多くあります。
・早く寝たはずなのに朝起きられない
・集中力が続かない
・体力が落ちたと感じる
・レッスンがしんどい
・頭が痛い
・疲れやすい
などなど。
こういった症状は、鉄分不足が引き起こしている可能性があります。
鉄分は過剰摂取のデメリットもあるため、
容易なサプリメントの利用はおすすめしません。
通常の食事で補うようにしましょう。
改善がみられない場合は、
医療機関で適切な治療を受けましょう。