🦭KEEPへ捧げる　アザラシ幼稚園に思いを寄せる短歌

2025年2月21日　亡き🦭KEEPを想う夜に

🦭

涙落おつ　雪見月ゆきみづきには　君の影　星の誘いざない　友のもとまで

虹渡る　愛いとし君の背　想う夜　空の海にて　友が迎えん

これからは　星と戯たわむれ　空泳ぐ　愛しき君を　雲影に見ゆ

偲しのぶ影　目にも鮮やか　蘇よみがえる　幼き君が　友と駆けゆく

常つね並ぶ　親しき友と　隔へだたれし　後のちの海では　友と会えしか

癒えし仔こが　病んで戻りて　空に発つ　いと哀かなしけり　愛いとし名を呼ぶ

必ずや　癒えて帰ると　信じ待ち　訃報ふほうに濡れる　雪の夜の夢

哀しきは　愛し幼仔おさなご　眠る夜　空に着きしか　友と会えしか

幼気いたいけな　姿眺めて　過ごしゆく　過去が恋しや　仔こは旅立てり

くるくると　友を追いかけ　戯たわむれる　思い出は濃く　今をかき消す

タコニキの　腕とり回る　愛らしさ　夏の陽射しも　今は古いにしえ

長き夏　秋も追いやり　居座りし　あのしぶとさで　生きてほしいと

へそ丸の　あだ名も愛いとし　幼仔おさなごよ　愛いとおしき名を　永久とわに刻まん

愛らしく　心も丸く　和やかな　愛いとし君亡き　世が泣き濡れし

乳飲ちのみ子ごが　育ちて帰る　その海が　険しきと知る　
弔とむらいの夜

誇らしく　愛いとおしみつつ　見送るも　戻る悲しさ　別れ難がたしと

孤児みなしごが　ま白き姿　変え育つ　老いまで遠き　海で育てと

落涙らくるいに　浮かぶ思い出　次々と　涙海るいかいとなり　仔こは潜もぐり逝ゆく

澄み渡る　冬の夜空に　愛いとし仔ごが　御魂みたまになりて　星となり逝ゆく

音もなく　別れ惜しみて　過去想う　君がたてゆく　波も恋しく

儚はかなくも　遠き国にて　君眠る　永久とわの夢にて　友眺めゆく

別々に　帰る巣立ちで　友追えば　今こそ海の　友を見つけん

哀かなしけり　惜しむ別離は　数しれず　心知るほど　嘆なげき深まり

遠ざかる　過去を引き寄せ　抱き留める　今は亡き君　色褪あせぬよう

悲しきは　帰る先でも　続きゆく　険しき試練　仔こらを想わん

愛いとし仔ごが　帰らぬ朝が　近づきて　切なさに泣く　君の亡き世に

夜は明ける　君が居ずとも　明日は来る　無常の嘆き　空に届けと

穏やかに　今は眠りて　夢を見る　そんな願いを　抱き仰ぎて

安らかな　時得て今は　空泳ぐ　願い祈りて　愛し名を呼ぶ

愛いとし仔ごの　幸せ願う　尽きぬ夜　無事を願いて　朝に祈らん

遠からず　君は空から　海を見る　友を見つけて　駆けつけるのか

懐かしき　姿見つけて　笑む君を　想おもい慰なぐさめ　夜よ過ぎゆけ

朝は来る　生命いのちの上に　朝は来る　何いずれは夜も　すべからく来る

愛いとし仔ごが　増えゆくほどに　憂い増す　其それすら幸さちと　思える明日あすをと

声もなく　嘆き暮れゆく　心には　君を求めて　歌が降りゆく

あどけない　幼仔おさなごたちの　幸さち願う　虹を渡るは　遠き未来に

願わくば　すべての仔こらよ　健すこやかに　海に負けじと　強く育てと

幼仔おさなごが　星と連つらなり　描えがく空　あの仔こは此処ここで　君は彼処あそこか

星の海　いつかは還かえる　天の海　煌きらめく仔こらよ　共に生いこうぞ

愛注そそぎ　護まもり癒やした　その胸に　宿る灯火ともしび　想おもう冬かな

友の手で　救い守られ　繋ぐ時　生命いのち永ながらえ　祈いのる夜かな

目が乾く　間もなき今も　仔こを癒やす　友の強さに　幸さちを祈らん

繋ぎゆく　生命いのちのバトン　仔こを守る　友が闘う　今を尊たっとぶ

切実に　願いて仰ぐ　空の海　仔こらよ育てよ　地上の海で

穏やかに　健やかに在る　この今の　尊とうときを知る　葬送そうそうの夜