みんなで一緒に、声を出して、解消してみよう。

人間なら、抱えきれないような大きな感情に襲われる時があるのではないか。
小さな問題でもそれが連続して起きれば、立ち上がれないようになることもあるだろう。

そこで、物を投げたり壊したりして発散したり、大きな声で激しく何かを叫んだりして、心のバランスを取ることもあると聞いたことがある。

しかし、僕はあまりそういうことができない人生だった。
心の中にある言葉を外に出したり、感情のままに表現するよいうようなことが、とても苦手なのだ。

では、どうやって頭の中にある廃棄物を処理するのかというと、うまく忘れてしまうまで時間が経つのを待つしかない。
怒りの感情はわりとすぐに消えてしまう方だが、それでも本当に辛い時期では、沈黙を守りながら内心、爆発してしまいそうな爆弾を抱えているようなこともあった。
そんな時は、その感情を解体して、ただの部品のような状態までバラしてしまうか、受け入れるための作業をするしかない。
自分の中から出てきたものを、自分の中に吸収していくみたいな感じか。

それでも、ことはそう単純ではない。
自分一人で吸気と排気ができる人なら良いが、抱えている問題によっては、そうしても余剰の「腑に落ちない」感じが残るだろう。再処理した核燃料の、放射性廃棄物のようなものだ。
それをどこに捨てるか、となった場合、人間ならどうしてもある種の行為によって消化するしかない。

人によると、泣いて叫んだり、夜の街を徘徊したりすることで、何かを変化させようという人もいるそうだ。
なぜかはわからないが、男性からはあまり聞いたことがない。僕の乏しい人生の中で得た情報だから、あてにはならない。

僕が思うに、最もストレスが発散される瞬間は「感動」した時だ。
感動というのは、

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10分もかからず読める。つまり、なんか読書した気になれます。「気になれる」ということが大切。この世の全ては「錯覚」ですからね。

最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…

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