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「チームにいてくれたら助かる選手ですね」 ~集団における個について雑感…2009WBC亀井選手招集から~


スミマセン、あまり教育関係ないです笑

しかしながら、ネットを見ていたら、とても印象深い記事を見つけました。


このエピソードを拝借しながら、少し思ったことを書きます。


1 2009年 WBC亀井選手招集の裏話


 今季限りで引退される、読売ジャイアンツの亀井善行選手
 ※ちなみに、自分は幼少期から某他チームファンのため、ゴリゴリのアンチ巨人です笑

 亀井選手といえば、故障には泣かされ続けましたが、多くの方が述べられているように、とにかく勝負強い印象があります。
 勝負所、バッターとして登場すると「打たれそう」「打たれるんだろうな」「ああ…(打球はスタンドに)」というシーンが記憶にあります。

 また、守備や走塁も上手で、プロ野球選手の中にあってもセンスあふれる選手だということは、わざわざ自分が書くまでもなく多々評価されています。


 で、引用した記事です。
 以下、概要です。

・2009年第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表メンバーが発表されると、巨人・亀井の代表入りを批判するコメントが溢れた
・当時の亀井選手はプロ5年目で、巨人でもレギュラーポジションを確保していたわけではなく、実績としては不十分に見えた
・本人もそのような状況で、行く気ではなかった

では、なぜ亀井選手が招集されたか?


・当時の代表は、イチロー選手、岩村選手といった選手が核となっており、基本その選手たちの交代は考えにくい
・しかしながら、各ポジションの控えは必要(故障等不測の事態)
・しかしながら、大会が行われる3月はプロ野球開幕直前で、選手にとってはシーズンに向けた最後の調整時期。代表メンバーに選ばれると、例年より早めにコンディションを上げていかなければならない上に、大会期間中は本部が設定した練習しかできないので、シーズンに向けての練習不足を覚悟しなければならない。
・さらに、控え選手となると練習不足の上に試合にもなかなか出られない。
・そのため、控え選手の派遣は各チーム嫌がる。
・特に大変なのはイチローの控え。基本的にイチローは交代させる場面がない。多分、約1カ月の間、試合にもほとんど出られないし、練習時間の制約も大きい。
・亀井選手は、WBC日本代表、原監督の率いる巨人の選手。おそらくバッティングでイチローに代打を送ることはなく、休ませるとしたら最後の守備。ならばきっちり守れる亀井が最善の選択と考えた。

亀井選手は…

・「本当にすごい選手ばかり揃っていたので、自分だけ違うなと思っていた。辛かったです。試合では貢献できないかもしれないですけど、選ばれたからには、選ばれなかった人たちのためにも、声出しだったり、雑用だったりで貢献したいと思っていきました」
・代表が集合するとイチローのキャッチボールの相手に指名され、練習をつぶさに見ることができた。そのイチローが亀井を評して「いい選手ですね。守備もバッティングも。チームにいてくれたら助かる選手ですね」と原監督に語っていたということを伝え聞いた。


※まずもって、結構多めに引用させていただいたことから、この記事を書かれた記者さんへのリスペクトを表します。

 原監督のマネジメント力を感じたのもそうですが、何より亀井選手やイチロー選手の人間性の深さを感じずにはいられませんでした。

 代表チームならではの事情、控え選手という立ち位置、その中でどのように振る舞えば良いかという判断、イチロー選手が評価する程の選手としての力量…センス溢れる亀井選手ではありますが、このようにできる人は少ないのではないでしょうか。

2 集団における個

 

 自分は、基本的には集団のために自分を押し殺す、というのは好きではないです。


 個々人の充実のために、また一人ではできないことを成すために集団が形成され、その中で個が生きるのを良しと考えています。そのため、個々が生かされる集団を形成するようなマネジメントができる方は、純粋にすごいなぁと思います。

 特にこの記事場合、WBCという舞台で優勝という目標がはっきりした、そのために選抜された日本代表チームです。集団の存在意義やミッションがはっきりしています。

 存在意義やミッションがはっきりしていれば、その集団の価値が明確化されます。そして明確化できるものは、価値を帯びる場合も多く、自分が同意した上でその一員でいられることは、とても誇らしく自信がもてることだと思います。


 亀井選手の場合は自分が希望したわけではないですが、結果的に原監督のマネジメントは、当時の日本プロ野球の外野手が、イチロー選手の控え選手になることによるリスクを最小限に押さえ、その大会でのイチロー選手の感動的なタイムリーヒット、その後の亀井選手の活躍につながる経験等を生み出すことにつながっています。


 何より、「チームにいてくれたら助かる選手」と評価できるイチロー選手、また、そのように評価される亀井選手、その両方に大きな価値を感じずにはいられません。

3 チーム学校にこじつけて

 若干こじつけ感はありますが、学校の職員室で考えます。

 教育公務員だと、不祥事等が起きては困ること等から、とかく制限を多く感じます。
 また、異動が自分の希望通りということは少ないです。

 そのため、個々の教員の持ち味が発揮される…という職員室にするには、管理職の手腕も問われますし、個々の教員の振る舞いにも左右されます。

「チーム学校」とは言いますが、なかなか難しいのが現状です。


 全員が無理に亀井選手のように振る舞うことは望みませんし、不自然だと思います。

 しかしながら、場面や状況に応じて、中心となる教員、実働部隊になる教員、サポートに徹する教員というように教員集団が機能することで、個と集団、いずれも価値が高まっていくのではないかと思います。

 そんな集団になるようなマネジメントをしたいとも思いますし、これは子どもの学級集団でも同じなのかなと感じました。


 


 長々書きましたが、ただ単純に、アンチ巨人ではありますが、良い選手だと感じたために書いた、まとまりのない記事でした笑
 


最後までお読みいただきありがとうございました☆


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