東大2023年第2問を解くプロセスの一例
今日のとある演習授業のガイダンスで,東大2023年第2問を素材に扱いました。ガイダンスなので,具体的な内容までは解説せず,問題を解くプロセスの一つを紹介しました。
参考までに,こちらにも載せておきます。
問題は下記を参照してください。
① 設問の要求を確認する。
主題:
条件:
② 「この時期」とはいつを指すのか。
③ 「変化」つまり「時期による違い」を把握するには,資料文の,どこに着目すればよいのか。また,いくつの時期に区分できるか。
④ 資料文⑴では家督継承はどのように決められているのか。
⑤ 資料文⑵では家督継承はどのように決められているのか。
⑥ 資料文⑴と⑵は同じ年のエピソードである。このことから,当時,家督継承はどのように決定されていたと考えられるのか。
⑦ 資料文⑴・⑵と資料文⑶に共通している内容はあるか。あるとすれば,どのような内容か。
⑧ 資料文⑶に「持国は軍勢を率いて持永を京都から追い落し,家督に復帰した」とあるが,持国が家督に復帰できたのはなぜか。要因をいくつか,考えたい。
⑨ 資料文⑷について,斯波義敏が家督を継いだ時,どういった人々が家督継承の決定に関わっていたと考えられるか。「常治と義敏の父持胤が対立した結果,義敏は家臣たちの支持を失い」との表現を手がかりに考えたい。
⑩ 資料文⑷について,家督をしりぞいた斯波義敏は,そののち,どのような行動をとったと考えられるか。資料文⑵や⑶を参考に,そして応仁・文明の乱との関係が問われていることに注目して考えたい。