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暗闇の虹 | 詩のようなもの


幸福の時間はなんとも儚く尊いもので


苦痛が全身に伴う時よりも短く感じる


何度も長針と短針を無理に止めようと


懸命に足掻いていても消えてしまうし


握りしめた手と手は解かれちゃうから


二人がお互いに離れないための理由を


かき集めては一つの架け橋を築くんだ



それでもいつかは虹のように瞬く間に


どちらかが傾くその必然は変わらない


酸いも甘いも二人でつむいだ思い出が


すこしずつ見えなくなってしまっても


七色の輝きを僕らに見せてくれた恋は


鏡と姿を変えた水溜まりがいつまでも


微笑んでくれることであってほしいと


…記憶の淵から蘇る頃に微笑むんだ。






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タダノツカサ
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