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寝る前の耳に栄養を注ぎ込む?
私は寝る時に、YouTubeでASMR動画をほぼ毎日のペースで再生している。
特にそのうちの一つの要素である咀嚼音を聴きながら深い眠りにつくことが一つのルーティンなるものとして、今ではすっかり習慣づいてしまっている。
そのせいか無音のままだと、仕事での疲労が溜まっていないなど余程の事情がない限り、大抵はうまく眠ることができないほどに中毒者と化していた。
他になかなか寝付けない要因があるとするなら、午後に入っても一杯コーヒーを飲んでいることが挙げられるかもしれない。
いつも深夜11〜12時を目安に就寝につくのだが、多少のカフェインを摂取しただけで、日付を跨いでしまってもなお目が冴えていることもしばしばあった。
それらを鎮めるために、イヤホン越しに一種の栄養剤はたまた鎮痛剤を音に換えて耳へと補給しているようなものだ。
レパートリーにおいては、和洋中なんでもござれと言わんばかりにいける口、ならぬ耳である。
…と言いたいところなのだが。大人になって久しい中、唯一パクチー以外であれば好き嫌いなく食せる自分でも、耳だけは未だ好き嫌いが存在したままだ。
例として煎餅やビスケットなどのお菓子、それに天ぷらやカツといった揚げ物などの咀嚼音はほとんど聴かないようにしている。
単純に、「カリッ」「サクッ」という独自の音が耳に触れた瞬間、何かを劈くような音が聴こえては脳天(?)を刺激されてしまうからだ。
たまに深夜2〜3時の時間帯に、耳元から目覚まし時計代わりに「バリバリバリッ!」という強烈な音に目を覚ましたことがあった。
いったい何事かと思ってスマホに目を移すと、画面上にはいつの間にか揚げたてのエビフライやメンチカツなどを食す動画が流れていた…なんてことがあったりしたのである。
そのために柔らかな音がする物でないと、頭がうまく眠りの状態に持ってこれない。そう思うと、成人を迎えてからある程度年数を経た今でも、自分の耳に潜んだ舌と歯なるものはまだデリケートなのかもしれない…。
ちなみにいつも寝る時に着用しているイヤホンは、Apple純正のEarPodsである。
無線が、それもAirPodsが世間を圧巻としている昨今で少々時代遅れなのは百も承知している。
だがこれ以外でヘッドホンや完全ワイヤレスイヤホン(以下略:TWS)をいくつか試していたが、個人的にEarPods以上に快適と思える物はなかった。
ヘッドホンにおいては装着しているだけでも寝返りは打てにくいし、TWSでは朝起きた時に片方あるいは両方ともどっか紛失していることが多々あった。
私がAndroidからiPhoneに乗り換える形で初めて購入した時から、かれこれ数年は使い続けてきている。前述のように寝返りを打っても違和感はなく、有線だから紛失する心配もほとんどない。
ただ最近は自身が少しばかり寝相が悪くなってきているため、ふとしたことで絡まっては断線してしまわないか徐々に心配になりつつある今日この頃である。
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