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maru427
遠回り | 詩のようなもの
余計なことばかり考えすぎてしまうわたしに
きみは「もっと素直になった方がいい」と云う。
「そうすれば、もっと気持ちが楽になれるよ」と
励ますように、後押しするように付け加えている。
わかっている、わかっているはずだった。
わたしの事は、わたしが誰よりも知っているってことを。
でもね、
たくさん遠回りしすぎちゃったみたいで、
どうしても素直になることができないんだ。
昔から不器用だったうえに、周りの子達よりも
気持ちを伝えることが下手くそすぎたから。
きみの云い分はわかっている。それも嫌というほど。
わたしを思って、そうエールを送っていることだって
充分に…充分に、分かっている。
だからこそ、ね、
今さらになって、うまく立ち回れないんだ。
どうしたら素直になれるかがわからないから
どうしてもひとりで辛くなってしまうことに
誰よりも深く感じてしまうんだ。
これはきみのせいじゃない。
そしてだれのせいでもない。
だからといって、わたし自身のせいだと云ってしまったら
たぶんきみを寂しくさせてしまうかな。
こんなふうに不甲斐ないわたしを思ってくれるだけでも
心の底からありがたいと感じるべきなのに。
嗚呼、
やっぱりダメだね。
わたしは今日も
また…。
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